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美人のもと

待ち合わせ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第76回】 2010年8月30日
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 待ち合わせの風景は、携帯電話の普及によってかなり変わった。「何時にどこ」ということの正確性が重要ではなくなっているようだ。「6時くらいに新宿で。」という感じだ。

 そのくらいの時間になったら、携帯電話で連絡を取り合うことで、「ゆるい」待ち合わせが成立してしまう。携帯電話で発信元がわかるために、待ち合わせの場所での携帯電話の第一声は「今どこ?」であることが多い。待ち合わせの人が多い場所では「今どこ?」という言葉があちこちで聞かれる。

 待ち合わせがゆるくなったことで、集合時間がルーズになってきている場面が増えている。携帯電話はゆるい待ち合わせで待つ人間にも暇つぶしツールを用意しているので、待ち時間にイライラすることも減ったのだが、実際には待つ時間は増えているのだ。おかげで待ち合わせに対しての意識が甘くなる傾向にある。

 友達との待ち合わせなら許されることもあるだろうが、ビジネスの場合は大きな損失に繋がることになる。便利になったとはいえ、きれいな待ち合わせを心がけたい。

 美人はやはりきちんと待ち合わせる。他人を待たせることが少ない。やや早めに待ち合わせ場所に行く。その早目が程よい。早めに着いたことを確認し、しっかり立つ。そして、待っている人を見つけるのだ。見つけた瞬間に笑顔になり、会えた喜びを体で表す。その笑顔は「美人のもと」を増やすのではないだろうか。

 一方、いつものように他人を待たせる人がいる。遅れたことを謝る前に、遅れた原因を怒る。その原因のほとんどが早めに動くことで解決されることであることには気づかない。そして、その怒り顔は美人から遠ざかっていく顔だ。姑息な言い訳は「美人のもと」を減少させる。たまに早く着く。それは勘違いであることが多く、早く来てしまったことにも怒る。第一声から「早く来ちゃって」という文句。会った瞬間から相手をがっかりさせる。

 ゆとりある待ち合わせ。程よい早さ。待ち合わせには美人時間というものがあるようだ。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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