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ショーンK氏に小川泰平氏、TVはなぜこうも“身体検査”が甘いのか

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第162回】 2016年5月28日
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 いまさらと言われそうだが、遅ればせながら、先日、初めてフジテレビの夜の報道番組『ユアタイム~あなたの時間~』を見た。ほんとうにいまさらだ。

 改めて説明するまでもないとは思うが、『ユアタイム』は、放送開始直前に経歴詐称が発覚して降板したショーン・マクアードル川上(ショーンK)こと川上伸一郎氏に代わり、急きょモデルの市川紗椰さんがメインキャスターを務めることになった番組だ。

 開始直前の悶着は決して喜ばしいことではないが、『ユアタイム』は先の熊本地震が発生した際、報道番組だったにもかかわらず地震特番に差し替えられた“?”な報道番組でもある。それでも、市川はこの大役をこなそうと躍起だったそうだ。彼女の所属事務所関係者が言っている。

 「スタート前に、自主的にボストンで米大統領選を取材するなど、やる気満々です」

 三月二十日のブログにも、市川はやる気の程を綴っている。

 〈帰国早々、なんだか色々ありましたが、ボストンの続きの写真、及び卒業証書の写真は追い追いアップします。なんつって〉(→卒業証書の件がショーンKへの当てつけと批判され、現在は「帰国早々いろいろありましたが、頑張るしかないです」と文面を変更)

 第一回の放送では、進行、コメント、海外中継のやり取り、さらには天気予報まで担当したが、彼女の“やる気”は空回りした。雲と熊を言い間違え「関東は熊が多くなりそうです」とトチッたり、番組後半では「いま、後悔でいっぱいです」とこぼしたりもした(自主的なボストン取材の成果が出ていたのかは不明)。

 元テレビ朝日アナウンサーの南美希子氏が同情気味に言う。

 「本来ならショーンさんがメインで、彼女は横で自由にさせておば、サブカル好きの個性も生きて、モデルの美しさで画面を輝かせることもできたはず。局アナが二人脇にいるのに、彼女一人に任せ過ぎで荷が重すぎる。余裕がなくてせっかくの美貌も表情が強張ってしまいます」

 コラムニストの中森明夫氏は市川氏の表情について語った。

 「キャスターは悲惨な事件や事故を読み上げるアナウンサーの横で黙っているときの表情が重要で、カトパンはそれがとっても上手い。市川は野島(卓)アナの横で画面をずっと睨んでいた。マジメな表情のつもりかもしれないけど、強過ぎてニュースに集中できません」

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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