対円ではそれほどでもありませんが、円以外の通貨に対しては、米ドル安が一段落したというムードが強まってきました。

 ただ、米ドル安が一段落したからといって、これから、どんどん米ドル高になるのかと問われると、それもちょっと違うのではないかと思っています(「『ドル安一段落=円高一段落』ではない!円高続行と考える2つのシナリオとは?」参照)。

 前回のコラムでは、過去のユーロ/米ドルの値動きを振り返ると、ユーロ高・米ドル安が半年にわたって進み、その後、やはり半年程度の横ばいへと移行するパターンが、過去に何度かあったということをご紹介しました(「『ドル安一段落=円高一段落』ではない!円高続行と考える2つのシナリオとは?」参照))。

 私は、今回も、それと似たような値動きになるのではないかと思っています。

 そうであれば、半年以上も続いてきた対ユーロでの米ドル安が一段落しても、この後、米ドル高が大きく進むということにはならないでしょう。つまり、2010年3~4月頃まで横ばいが続くということになります。

 ちなみに、私は、2002年7月頃と2006年5月頃の値動きが、今回のユーロ/米ドル相場と似ていると考えています。

 この2つのケースでは、米ドルの下落が一段落した後の半年間での反発、すなわち、ユーロの上昇が一段落した後の反落は、最大でも5%程度にとどまっていました。

 

 今回も、過去2回のケースと似た値動きになるならば、1.45ドル割れがせいぜいで、当面は1.4ドル割れも難しいのではないでしょうか?

ユーロ安でも下げ幅が
小さい12月。今年は?

 それでも、足元でユーロ安・米ドル高が進むにつれて、「その気」にさせる材料も目立ってくるものです。

 11月末に「ドバイ・ショック」が起こりましたが、欧州金融機関のドバイ向け債権の大きさから、ユーロ売り材料との説明が、多く見受けられました。

 さらに、12月になって、欧州の一部の国で、国債の格付けが格下げされたことも、ユーロ売りの材料とみなされたようです。

 もし、12月末に向けて、このままユーロが大きく下がっていくならば、とても異例なことになるでしょう。なぜなら、12月のユーロには、「ユーロ高なら大幅、ユーロ安なら小幅」といった傾向があるためです。

 過去10年間で、12月のユーロが陰線(米ドルの陽線)引けとなったことは4回ありました。ところが、月足の陰線幅(月初の寄り付きと月末引け値の差)が100ポイント(0.01ドル)を超えたことは、一度もありませんでした。

さて、今回に当てはめると、どうなるのでしょうか?

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