ストーリーだからわかりやすい。
『新1分間リーダーシップ』の物語とは?

『新1分間リーダーシップ』の物語は、1分間マネジャーが、起業家と名乗る女性から電話をもらうことから始まります。その女性起業家は、自分と同じくらい熱意をもった社員が見つからず、悩んでいると相談します。

 1分間マネジャーは、その起業家にリーダーシップスタイルを使い分けることを伝え、リストが書かれた紙を渡します。その中から選んで、1分間マネジャーがどのようにリーダーシップスタイルを使い分けているのか、彼の部下から学ぶように言われます。

 起業家は対照的な二人の部下に会います。一人は意欲は高いけど、技能がない人。もう一人は、意欲もそこそこで技能がある人。この対照的な二人に出会うことで、起業家は、状況に合わせたリーダーシップスタイルのあり方を学びます。この「状況対応型リーダー」には、主に3つのスキルがあります。それは、「目標設定、診断、マッチング」の3つ。

 そして、部下の発達レベルに合わせた4種類のリーダーシップ、「指示型」、「コーチ型」、「支援型」、「委任型」を学び、それを実践で活かしていくのです。

 「学んだ知識を使わないとしたら”知っている”とはいえない!」

 起業家は、これら学んだことを会社に戻り、実践しました。まず、意識合わせの対話を行い、チームメンバーたちの目標を明確にしました。そして、意欲と技能はどのくらいなのか、メンバー自身とともに、診断し、それぞれに合ったリーダーシップスタイルを推し進めました。

 この「新1分間リーダーシップ」を導入してから、何年も月日が経ったとき、起業家の人生は大きく変わっていました。家庭でも、仕事でも。会社は大きく成長し、8つの会社を傘下に収めていました。起業家は、「目標設定」「診断」「マッチング」の3つのスキルを駆使し、社会的にも貢献が評価される会社を育てあげたのです。そして、やがて……