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アトピー性皮膚炎
汗をかきやすい夏は重症化する傾向にあり

福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]
【第13回】

 アトピー性皮膚炎は体質がかかわるケースがほとんどで、何かの刺激により皮膚炎を起こす状態です。乳児期に始まることが大半ですが、学童とか成人になって発症することもあります。

 アトピー性皮膚炎の要素として、まず皮膚の防御機能が弱いことがあります。そのため、アレルゲン(抗原)になるものの刺激によって、反応を起こし皮膚炎になります。さらに、このアレルギー反応が過剰に起きてしまうアレルギー体質を伴う場合が大半です。

 疲労やストレスなどで体調が低下すると、アトピー性皮膚炎が悪化しがちです。季節的には汗をかきやすい夏と、乾燥する冬に発症または重症化する傾向があります。夏に汗がたまる首やひじなどの皮膚が赤くなって痒くなり、やがてただれたり、肌が乾燥して黒ずんだりしたら、アトピー性皮膚炎かもしれません。

 症状が似ている他の病気もありますので、皮膚科を受診して適切な対処や治療をすることが大切です。

 アトピー性皮膚炎の対策としては、まず肌の状態を整えて、肌の抵抗力を高めておくようにすることです。

 そこで、大切なのがスキンケア。顔や体を洗うときは、十分に泡立てた石けんで優しく洗います。スポンジやナイロンタオルで強くこすると、皮膚表面を傷めて皮膚炎を起こしやすくなります。洗ったあとは、化粧水で水分を補い、その上に水分を保持する美容液、水分蒸発を防ぐ乳液やクリームを塗ります。年代や肌の状況によって、スキンケアの方法は変わりますから、主治医のアドバイスに従いましょう。

 ハウスダスト、ダニなどが抗原の場合、室内の掃除など清潔を厳守します。特定の食品が抗原の場合は、その食品を控えることも必要です。

 治療には、内服薬と塗布薬を組み合わせます。炎症を抑える効果の高いステロイド剤は、副作用も起こりやすいので使用には注意を要します。使用期間中は症状の変化のほかに心身の状態をよく観察しましょう。

 民間療法などに頼り医療機関の治療を放棄するのは重症化の危険もあります。民間療法は妄信せず、「効く人と効かない人がいる」と冷静に判断しましょう。

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福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

慶大医学部卒。日本リハビリテーション医学学会専門医、日本東洋医学学会専門医、日本医師会認定産業医、健康スポーツ医。著作と講演を主に活動中。


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日々の生活の中で体に異変を感じてもなかなか危機感を持たず、知らぬ間に進行していくケースがあります。トリビアなど含め、症状に合った健康管理術をサポートしていきます。

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