ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
週刊ダイヤモンド アーカイブズ

ウォール街 復活の光と影
【Part4】米国金融マン緊急覆面座談会
ボルカー・ルールで金融は変わるか?

「週刊ダイヤモンド」2010年4月17日号より特別公開

週刊ダイヤモンド編集部
【第12回】 2010年9月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

世界中を未曾有の金融危機に陥れた“犯人”である米国金融機関。そこで働く金融マンたちは、いっこうに収まらないボーナスバッシングなどもあって、固く口を閉ざしている。そこで、投資銀行と商業銀行の幹部にため込んでいる本音をぶちまけてもらった。

【PROFILE】
座談会の出席者
●投資銀行マンA ●投資銀行マンB ●商業銀行マンC ●商業銀行マンD
4人ともニューヨークで活躍中の金融マン。個別の肩書や年齢などの詳しい経歴は出席者の意向により伏せているが、全員が大手投資銀行、商業銀行の経営企画部長クラス、億円単位を稼ぐバンカー、リスク管理部門トップなど要職に就いている。

――規制強化の議論が高まっていますが、そもそも規制は必要なんでしょうか。

全員 ……。

――質問を変えましょう。「ボルカー・ルール」を最初に聞いたとき、どう思いましたか。

A氏 ボルカーさんって82歳のおじいさんでしょ。確かに昔は「インフレファイター」とかいわれてすごい人だったのかもしれないけど、完全に時代が止まっているんだよ。今の金融の現場のことなどまったく知らないとしか思えない。時代遅れもはなはだしいよ。

B氏 オバマの露骨な選挙対策だよ。支持率は下がるわ、中間選挙前に上院で安定多数を失うわで、焦って「過去の人」を引っ張り出してきたんだろうね。オレたちをたたけば、ボーナス問題などで怒っている世論を味方につけることができると思ったんじゃない?

C氏 お二人は投資銀行だからまだいいじゃないですか。ボルカー・ルールは完全に商業銀行狙いでしょ。まだ議論中だから先行きは不透明だけど、あんな規制を厳格に入れられたら今後はもう儲かりませんよ。

――影響が大きいのは、預金を扱う銀行に対して自己勘定トレーディングを禁止することですか。

D氏 銀行と証券会社の差なんてもうないのに、差をつけられるってのは理解できません!確かに私たち商業銀行は、預金を扱ってるから保護されてるけど、株や債券と融資のあいだにそれほど違いはないんだし。

C氏 何を隠そう、われわれも最近はトレーディングで儲けてましたから、この規制は非常に困ります。ボルカーさんは、昔から銀行と証券の分離が持論だから、銀行が自ら儲けることが許せないんでしょうけどね。そもそも自己勘定か顧客取引かなんて判断は無理ですよ。

B氏 本当にそう? オレは意外に簡単だと思うけど。でもそれより、区分けすることにあまり意味はないと思うよ。銀行がリスクを抱えることに変わりはないんだからさ。それよりも影響という意味ではバーゼル規制のほうが大きいんじゃないかな。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年2月25日号 定価710円(税込)

特集 弁護士・裁判官・検察官 司法エリートの没落

知られざる法曹界の真実

【特集2】
サントリーと創業家
グローバル化への試練

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


週刊ダイヤモンド アーカイブズ

大正2年(1913年)の創刊以来、日本経済を見つめてきた週刊ダイヤモンド。本連載ではいまだ色褪せることのない過去の記事の一部をご紹介します。連動企画の「ダイヤモンド・アーカイブズ」もぜひご覧ください。

「週刊ダイヤモンド アーカイブズ」

⇒バックナンバー一覧