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肉体関係なしの既婚者恋愛「セカンドパートナー」のリアル

秋山謙一郎 [フリージャーナリスト]
2016年6月4日
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性行為さえしなければOK!?
既婚者に広がるプラトニックラブ

 「不貞行為にならないよう、気をつけています。既婚者同士なら当然のことです」。

 東京都世田谷区に住む主婦兼個人事業主のメグミさん(44)は、起業家志望者が集まるセミナーで知り合ったという、同じく既婚で7歳年上の上場企業勤務男性(51)と“大人の精神的恋愛”を楽しんでいる。関係を持って、かれこれもう5年になるそうだ。メグミさんはいう。

法で定められた不貞行為に当てはまらなければOKーーそんな価値観で繰り広げられるセカンドパートナーとの恋愛。性行為をしないだけで、かなり過激な行為に及ぶカップルも少なくない

 「法で決められた“不貞行為”にさえならなければ、既婚者同士男女の恋愛は問題ないということです。いけませんか?」

 メグミさんと彼の関係は、既婚者同士、互いに恋愛感情を持ちつつも決して体の関係は持たず、双方の配偶者との別離も望まない――いわゆる、「セカンドパートナー」の関係だ。メグミさんが語る。

 「わたしも彼も既婚者です。既婚恋愛ではお互いの配偶者への配慮が必要です。絶対に配偶者を傷つけるようなことはしない――だから決して体の関係は持たない。そう決めています」

 体の関係こそないというメグミさんと彼だが、交際してから現在までの5年間、週に1度ないし2度、短い時間でもかならずどこかで会い食事やお茶を共にしている。電話やLINEのやり取りは毎日欠かさないという。デートの際は、手を繋いで歩くこともあれば、別れの際はハグ、時には東京の繁華街、銀座や六本木の路上ででも熱いキスを交わす。

 「判例でも手を繋ぐ、ハグ、キスは“不貞行為”と認められていません。なので法の制約の範囲内で互いに愛し合っています。さすがに体の関係があるとなれば、それは不倫関係であり“不法行為”でしょう。でもそうでなければ法的に非難されることはありません。だから誰からも何も言われることはありません」

 大学では法学部だったというメグミさんがこう話すように、実際、「手を繋ぐ、キス、ハグだけで不貞行為と裁判所が認めるにはハードルが高いところもある」(離婚問題に詳しい弁護士)ようだ。

 「手を繋ぐは“介添え”、キスやハグは“挨拶”という考え方があるからでしょうか。不貞行為と認められるのは、極論すれば性行為を行っている真っ最中の写真です。実際に不貞行為があったかどうかはさておき、ラブホテルに20分以上滞在したことが立証できる証拠があって初めて、裁判所は不貞行為と推認できます。ラブホテルは性行為を行う場所という前提ですから」(前出・離婚問題に詳しい弁護士)

 ちなみにこの弁護士によると、「性行為」とは一般的に「男性器を女性器に挿入する行為」と理解されているという。手淫、口淫も拡大解釈すればこれに含まれるものの、離婚を巡る調停や裁判といった実務の場では決定的な離婚事由とするには、ややインパクトに欠けるという。

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秋山謙一郎 [フリージャーナリスト]

あきやま・けんいちろう/1971年兵庫県神戸市生まれ。創価大学教育学部大学院修士課程修了。週刊ダイヤモンド、週刊ポストなどに寄稿。政治・経済、金 融、軍事、宗教と幅広く取材。『ブラック企業経営者の本音』(扶桑社新書)、『最新証券業界の動向とカラクリがよーくわかる本』『いまこそ知っておきた い!本当の中国経済とビジネス』『財務省・金融庁のカラクリと仕事がわかる本』(以上、秀和システム)、『知られざる自衛隊と軍事ビジネス』 (別冊宝島)など著書多数。

 


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白昼の世界からは窺い知ることのできない、闇の世界や夜の世界。日本社会の「もうひとつの貌」に迫る。

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