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はじめての問題解決力トレーニング
【第6回】 2016年6月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
斎藤 顕一,竹内 さと子

どんな問題でも、その深刻度合いを知るには、
9割、この2つのやり方が通用する

問題解決のアプローチとして、本質的な問題がどこにあるのか、を知ることが重要ですが、その際、「その問題は、どの程度深刻なのか」を知ることが重要です。その際のやり方として、1)他人と比較してみる、2)現在と過去を比較してみる、の2つが有力です。マッキンゼーの人材育成責任者として実践し、BBT大学の講座で人気の著者が、普通のビジネスパーソン向けに書いた『はじめての問題解決力トレーニング』から、エッセンスをご紹介します。

1)他人と比較してみる

 いろいろな疑問を持つのは大事なことです。なぜならば、それが次の“知らなかった世界”を知るきっかけになるからです。

 でも、頭の中に浮かんだすべての疑問に答えようとして、思いつく限りのデータを集めて次々にチャートを描くのは効率的とはいえません。言い換えれば、疑問の取捨選択が必要ということ。そうすることで本質的な問題の発見に一歩近づくことができます。

 みなさんは問題解決の世界に入り込もうとしているのですから、どんな場合でも、問題を発見してから解決法を考えなければなりません。では、問題の発見につながるよい疑問とそうでない疑問は、どのようにして判断するのかを見ていきましょう。

 顕太さんの場合、ダイエットをしたとはいえ、体重は増加傾向にありました。その原因も気になるところですが、最初に知るべきなのは、本当に肥満状態にあるのかどうかということです。

 次に、そもそも肥満体質であるかどうかを見ます。もしそうならば、ダイエットに成功してもすぐにリバウンドしてしまう大本の原因を理解しない限り、解決法は考えにくいでしょう。

 図表7を見てください。顕太さんの体重は79kg。同年代の男性の平均(65.4kg)と比較すると確かに重すぎます。体重に影響を与える身長も比較する必要がありますが、これは平均とほとんど変わりません。やっぱり顕太さんは太っているといえそうですね。

 次に基準値と比較してみましょう。日本肥満学会の判定基準である体重と身長を組み合わせて評価するBMIという指標で見ると、顕太さんの28という値は肥満度1に入ります。これで顕太さんが太めであることが、確定できました。

(次回は、6月14日公開予定です)

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