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米大統領選、大票田のカリフォルニア州でカギ握る「サンダース信者」

ロイター
2016年6月7日
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米大統領選の民主党候補者選びは、大票田・カリフォルニア州で7日行う予備選が事実上、最後の戦いとなる。クリントン前国務長官はかつて、同州での支持率がサンダース上院議員=写真=を大幅に上回っていたが、サンダース氏の激しい追い上げを受け、支持率は今やほぼ拮抗している。カリフォルニア州で3日撮影(2016年 ロイター/Stephen Lam)

[ワシントン/ロングビーチ(米カリフォルニア州) 5日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補者選びは、大票田・カリフォルニア州で7日行う予備選が事実上、最後の戦いとなる。クリントン前国務長官はかつて、同州での支持率がサンダース上院議員を大幅に上回っていたが、サンダース氏の激しい追い上げを受け、支持率は今やほぼ拮抗している。

 3日公表の南カリフォルニア大/ロサンゼルス・タイムズの調査では、サンダース氏の支持率は44%でクリントン氏の43%を1%ポイント上回った。3月にはクリントン氏が9%ポイントリードしていた。

 共和党はトランプ氏の候補指名が確定、クリントン氏も指名に必要な代議員数に迫っている。クリントン陣営は、同じく7日に行われ、地理的にカリフォルニア州よりも早く結果が判明するニュージャージー州の予備選で勝利すれば、代議員数が必要数に達すると試算している。

 ただ、民主党の牙城のカリフォルニア州でクリントン氏が負ければ、クリントン氏は弱体化したとのトランプ氏の主張に現実味が増す。

 サンダース氏がカリフォルニア州で勝利したとしても、党候補指名の獲得は厳しい。特別代議員が相次いでクリントン支持からサンダース支持に鞍替えすれば、指名の可能性も残るが、ほぼあり得ない展開だ。

 サンダース氏は、カリフォルニア州を7月の全国大会への足掛かりにする、と息巻いている。サンダース氏がカリフォルニア州で勝利を収めれば、最後まで選挙戦に残るという決意が正当化され、後々にクリントン氏の政策や閣僚人事に影響力を持つことができるかもしれない。

「サンダース信者」健在

 カリフォルニア47区のロングビーチは激戦区として注目が高い。サンダース氏は1週間前に当地で選挙活動を行っており、クリントン氏も3日に遊説、7日の予備選前にも再び訪れる可能性があるとされる。

 47区から選出されたアラン・ローウェンタール議員は、クリントン氏かサンダース氏かまだ支持を決めていない数少ない下院議員の1人だ。47区は共和党寄りだった時代もあったが、ラテン系やアジア系の住民が過半数を占める今では、リベラルなムードが強くなっている。

 マイノリティー層の支持を集めるクリントン氏に有利かもしれないが、ロイターの記者が住民の話を聞いたところ、サンダース氏の思想や政策に共感する声が多かった。ただ、11月の本選でトランプ氏を勝たせたくないという理由で、クリントン氏に投票するとの意見もあった。

 クリントン氏はカリフォルニア州のイベントで安全保障上の経験をアピールする一方、批判の矛先をトランプ氏に向け、サンダース氏への批判は控えた。クリントン氏が11月にトランプ氏を打ち負かすためには熱狂的な「サンダース信者」の支持が必要になることは間違いない。

 (James Oliphant記者、Dan Whitcomb記者 翻訳:吉川彩 編集:内田慎一)

 

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