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2016年6月27日

大統領選のアノマリーもチェック!NYダウをまるっと攻略!
注目すべき先行指標を教えてもらおう

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「くりっく株365」のNYダウ取引(NYダウ証拠金取引)は、日本時間の8時30分~翌6時(NY夏時間は8時30分~翌5時)までほぼ24時間できる。この時間の中でどんな風にNYダウを攻略すればいいのか、世界のマーケットに詳しいエモリキャピタルマネジメントの江守哲さんに聞いた。

エモリキャピタルマネジメント代表取締役 江守哲さん 慶應義塾大学卒業後、商社で非鉄金属取引に従事。その後、複数社を経て2015年4月にエモリキャピタルマネジメントを設立。ヘッジファンドを中心とした資産運用や株式・為替・債券・コモディティ市場の情報提供などを展開。

個別の米国株を買うのはハードルが高い
NYダウなら手軽に取引できる

 「東京時間の間は先物も含めてあまり動きません」と江守さん。

 「ヨーロッパ時間に入る20時(日本時間)ごろから動き出し、ニューヨーク市場が開く21時30分以降、活発に動きます。でもそれは日本の投資家にはありがたいことで、仕事から帰ってからパソコンに向かっても十分に間に合うのです」

 巨大なニューヨーク市場には世界中からお金が流れ込んでくるため、「ヘッジファンドや年金基金のようなプロ投資家は米国株に必ず投資しています。そのためマーケットの思惑がストレートに反映されている点がいい」と江守さんは評価する。

 「政治の介入というような恣意的な動きがほとんど見られません。そして米国株の代表選手がNYダウに採用されている30銘柄です」

 日本の個人投資家が個別の米国株を買うためのハードルは意外に高い。企業の事業内容やIR情報を調べ、チャートを見て銘柄を決め、日本株よりもはるかに高い売買手数料と円をドルに転換するための為替手数料を払わなければならない。

 その手間をかけるくらいなら、代表銘柄がパッケージになっているNYダウを取引したほうがいいという考え方は一理も二理もある。

トランプ有利か?
いずれにせよドル安政策は続きそう

 江守さんはアメリカのドル安政策に注目している。

 「ドル高により多国籍企業の業績が大きく落ち込んだことがありました。それでアメリカはドル安政策に転換した。そこで面白いことが起きているんです。NYダウとドル指数を前年比で比較すると、ドル指数が前年比で上昇している時(ドル高)は株価が伸び悩み、下落の時(ドル安)は株価が上昇しているのです」

 円高で日本株が売られ、円安で買われる日本の構造とまったく同じだ。

 そのため「アメリカの株価や業績を維持するにはドル安に誘導しなければ厳しいことがわかります。

 さて、気になるのが大統領選挙の行方だ。大統領選挙が終わるまでは、長期投資を始めるのは待ちたいところ。NYダウを取引する上で、「大統領選挙のアノマリー」(経験則)を知っておくことも役立ちそうだ。

 「共和党のトランプ氏が大統領に選ばれるかどうかが焦点です。ただトリッキーなトランプ氏の政策や資質が問題ということではなく、現職の民主党政権が負けて共和党政権に代わることが問題で、政権交代が起こった年はNYダウが20%も30%下がっています。ただ民主党のクリントン氏もトランプ氏も為替についてはドル安志向なので、先の為替についてはドル安政策を維持するでしょう」

アメリカの2度目の利上げはいつになるのか?
早くても12月!?

 大統領選に加えて市場が注目しているのは、アメリカの2度目の利上げがいつになるのかというところ。

 FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長は6月3日に発表された5月の非農業部門就業者数が前月比3万8000人増と約6年ぶりの小幅増だったことに「失望」して、6月の利上げを見送ったとされる。

 次の7月26・27日のFOMC(連邦公開市場委員会)でも見送りが決まると、9月・11月のFOMCは11月8日の大統領選挙前となるので現状維持の公算が強い。

 「すると12月ですが、その時に米国国内の景気や世界の経済状況がどうなっているのかは誰も予測ができません。ただイエレン議長やダドリーNY連銀総裁は世界の金融経済まで考慮して金融政策を決めるのに対し、他の地区連銀の人たちは自分たちのテリトリーの中だけを見て意見を述べる傾向があることは知っておいてください。例えば、地区連銀の人たちは自動車ローンや商業不動産ローンのバブル化の兆候が見えるので利上げしたほうがいいと主張する人もいるわけです」

 FOMCでは複雑な思惑が交錯するため、投資家が利上げ時期を先回りして判断してNYダウを売買したり、利上げがNYダウに与える衝撃度を正確に予測することは難しそうだ。

 

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