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上海ディズニーランド開園、中国風演出で集客狙う

ロイター
2016年6月15日
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中国本土初のディズニーランドとなる上海ディズニーランドが16日、正式オープンする。写真は上海で4月撮影(2016年 ロイター/Aly Song)

[上海 12日 ロイター] - 中国本土初のディズニーランドとなる上海ディズニーランドが16日、正式オープンする。本場のディズニーランドを再現しつつも、中国人の興味をかきたてるため、ディズニーキャラクターによる「十二支」を取り入れるなど、中国風の演出もされている。テーマパークの建設ラッシュが進む中国でディズニーがどの程度集客できるかなど、課題もある。

 総額55億ドルを投じて建設された上海ディズニーランド。963エーカー(約3.9平方キロメートル)の敷地内には2つのホテルや巨大湖、ディズニー史上最大のメインキャッスルがある。アイガー最高経営責任者(CEO)は先月、大きく宣伝するという意味でも規模は非常に重要だった、と述べている。

 中国風の演出にもこだわった。開園式典では北京語バージョンのライオンキングが上演された。ターザンショー監督のために、元人民解放軍大将が雇われ、ディズニーアニメの人気キャラクターが、中国伝統の「十二支」を再現するエリアも設けられている。

テーマパーク間の集客競争

 中国本土では、現在2500ほどのテーマパークの開園が計画されており、建設ラッシュ状態だ。ハローキティの屋外型テーマパークが浙江省に開業するほか、アニメ映画「シュレック」などを手掛ける米ドリームワークス・アニメーションSKGも24億ドルを投じて、上海に「ドリームセンター」を建設中。米シックス・フラッグスのテーマパークは2019年にオープン予定だ。

 米テーマ娯楽協会会員でAECOMアジア太平洋バイスプレジデントのクリス・ヨシイ氏は、中国のテーマパーク市場は「それほど遠くない将来」に米国市場を上回ると予想する。

 中国企業では、海昌海洋公園が中国最大のマリーンパークの開園を計画している。大連万達集団(ワンダ・グループ)も中国南西部で「旅行都市」の建設を始めるなど大型観光施設に力を入れている。

 テーマパーク間の集客競争は激化しており、ディズニーが競争に勝てるかは不明。実際、上海よりずっと小規模の香港ディズニーランドは苦戦している。2008─11年の間に38億香港ドル(4億9000万米ドル)の損失を計上。2012年には黒字転換したが、15年には再び赤字に転落している。

子供たちの関心はミッキーよりも灰太狼

 競争相手は他のテーマパークだけでない。ミッキーやドナルドといったお馴染みのキャラクターが、どれだけ中国の子どもたちの心をつかむことができるのかは分からない。中国で今人気があるキャラクターは、「ブーニー・ベアーズ(Boonie Bears)」や「灰太狼(Big Big Wolf)」といった中国独自のキャラクターで、好きなキャラクターを描くように言うとミッキーやドナルドを描く子はほとんどいないという。

 上海ディズニーランドのミッキーとミニーの顔は、中国アニメのキャラクターにより近くするため、オリジナルよりもソフトで丸く作られているという。

 中国文化をところどころに取り入れている上海ディズニーランドだが、他のディズニーランドと変わらない点もある。アトラクションを待つ長蛇の列だ。試験オープン中に来園者からは既に、あまりの長い列に不満がもれていた。

(Adam Jourdan記者 翻訳:伊藤恭子 編集:加藤京子)

 

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