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イエレン米FRB議長のFOMC後の会見要旨

ロイター
2016年6月16日
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6月15日、米FOMCは政策金利の据え置きを決定した。写真はイエレンFRB議長。ワシントンで3月撮影(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定した。ただ、米労働市場は再び力強さを増すとの見方を示し、年内2回の利上げを実施するとの姿勢を示した。

 イエレンFRB議長がFOMC後の会見で行った発言の要旨は以下の通り。

◆成長は上向く

 これまでの第2・四半期指標は、成長がかなり持ち直していることを示唆している。この回復は、全般的な経済活動は今後数年、緩やかなペースで拡大するとの委員会の見通しを支える主な要因だ。

◆中立金利

 中立金利、つまり経済が最大雇用の状態で推移するのに適切な金利水準は、現時点で低いと考える十分な理由がある。そしてわれわの大半は基本シナリオとして、中立金利がいずれ上昇すると想定することが妥当だと考えている。だが確信はない。不確実性の1つであり、双方向に見直しの可能性がある。だが最新のFRB経済見通しでは下方修正が主だった。

◆賃金の伸び

 労働市場のスラック(緩み)が解消し、労働市場が最大雇用と整合する状況に近づいている兆候とみなすにはいく分より速いペースでの賃金増が必要だと考える。賃金の伸びが加速に向かっている初期の兆しがみられる。これは労働市場が全般的に健全な兆候だ。

◆政策と今後の選挙

 われわれは政治を考慮に入れず、経済見通しの評価や適切な変更を行うことにかなり集中して取り組んでいる。

 仮に向こう数カ月中に公表されるデータが、見通しに照らして、われわれが適切とみるペースで徐々に利上げを行うことを正当化する内容なら、(徐々に利上げを進めても)市場は驚かないだろう。FOMCは適切と考えれば、今後数カ月中にためらわず行動する。

◆海外情勢など不透明

 今年や来年に何回利上げすべきかをFOMC全体で議論したことは一度もなく、それはFOMCが決めることではない。FOMCは毎回の会合で決定を行い、会合で何を検討しているか、何が決定の根拠となるかを説明するよう心がけている。先に申し上げたように、まず海外情勢の不透明性が大きい。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題では、国民投票の結果が将来の政策を決定する上で考慮する要因となる。経済成長や労働市場の進展継続も検討材料だ。

◆利上げに決まった道筋ない、7月「不可能ではない」

(利上げを行なうにあたり)十分な勢いがあることを確認する必要がある。こうしたことがいつ確認できるのかは分からない。毎回の会合で行動を起こす可能性がある。行動を起こす可能性のない会合はない。 利上げを行う可能性のない会合はない。

 経済指標をみる必要があり、時期について事前に特定することはできない。次回会合、次々回会合と特定するのは心地悪いが、可能性はある。不可能ではない。

 例えば、われわれが完全に良好な軌道に乗っていることを示す指標が7月までに得られることは不可能ではない。

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