スマートエイジングライフ
2016年7月28日
ダイヤモンド・オンライン編集部
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「職場のニオイ」トラブルを誰も傷つけず解決する方法

――企業のハラスメントの意識が高まり、相談件数も増えてきたとのことですが、相談内容に変化はありますか?

 上司が部下に「辞めろ」「バカ」と言ったり、「殴る」などをする、あからさまなパワハラはもちろん減ってきています。しかし、「なぜ目標を達成できないんだ」と優秀な上司が部下に問い詰めたことで、部下からパワハラだと訴えられるケースも最近は見られます。こうした場合は部下の側も課題があるため、“グレーなケース”と言っていいでしょう。

 グレーなものが人事部に寄せられると、解決するのは難しいようです。まず、これをハラスメント案件として取り上げていいのか悩まれて、弊社に問い合わせをくださるケースが少なくありません。

 その1つとして最近よくあるのが、グレーゾーンの最たるものであるニオイの問題です。私だけでなく、同じハラスメントの講師仲間にも同じような「スメハラ」相談がよく寄せられているようです。

ほぼ100%が女性からのクレーム
人事が解決できない「スメハラ」事例

――スメハラの相談を最初に寄せられたのはいつ、どのような内容でしたか?

最初の相談は3年前に寄せられた、と樋口社長

 最初に体験したのが3年前です。普通のハラスメント研修を受けていた某小売店さんからで、ある日、人事部の方から別件で相談があるとお声がかかり、こう相談されました。

 「女性社員から、ある40代後半の男性社員のニオイに関する苦情があがってきています。とはいえ、上司だし言えないし、言いにくい。でもたまらないニオイで我慢できないというのが彼女たちの言い分です。ニオイはその人自身にも関わる問題ですし、何か言えば傷つけてしまうかもしれない。一体、どうしたらいいのでしょうか」

 実はよく話を聞いてみると、ニオイがするという男性上司は、人事部の方のお友達でした。ただ、同世代だからこそ、余計言えないというのです。

 それが私にとって初めてのスメハラに関する相談でしたので、どうしたものかと思いましたが、幸いなことに友達同士でしたので、その関係性を活かすことにしました。正式に仕事として話をするのではなく、ランチに誘って実はこういう話が出ているよ、と軽く言ってみてはどうですか、とアドバイスしたのです。それを実際に実行いただき、その上司の方は気を付けるようになったそうです。


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