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金融市場異論百出

ビートルズの故郷から悲鳴も
英国民に支持される財政再建

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2010年9月15日
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 先日、ロンドンから日帰りでリバプールに行ってみた。この街は欧州有数の港湾都市であり、歴史的建造物が多い。2008年には「欧州文化首都」に選出された。港やその近くの商業施設は驚くほど綺麗に再開発されている。

 リバプールはビートルズの故郷でもあるため、それ目当ての観光客もかなり多い。4人のメンバーの生家や育った家をバスで巡るツアーの人気が高い。地味な住宅街の路地に大勢の観光客がぞろぞろと入っていく姿は奇妙ではある。リンゴ・スターの生家は来年取り壊す予定になっており、論争が起きている。ビートルズマニアは、「シェークスピアの生家を壊すようなもの」と批判しているが、工事予定は覆らない様子だ。

 このリバプールは、キャメロン政権が進める大胆な財政再建との関係で今注目を集めている。現政権は、労働党政権時代に決定されたプロジェクトを次々と廃案にしている。たとえば全国で700の校舎建設が中止となった。行政サービス、補助金、助成金も大規模に削減される。直接的な痛み、不利益を被る国民は多く、補助金の恩恵を受けてきたリバプールのような地方都市からは悲鳴が上がる。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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