8月末時点で東証1部上場中のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ、PER(株価収益率)10倍割れ銘柄は、それぞれ67.7%、25.7%となっている。これはリーマンショック後の相場回復局面前の水準に近くなった。株式市場の割安感が高まっている。

 過去をさかのぼり、足元と同様の景気環境のときにどの投資指標に注目するとよいかを調べてみると、意外にもシンプルな低PER投資が効果的だとわかった。

 PERは成長期待が鈍化した場面で有効性が高まる。特に減速懸念があるときは利益がしっかりと出ており、その利益を基準として株価が割安という観点から投資が効果的となる。