人と空気の衛生的な環境をつくり出す事業を展開

 日本カルミックではこの他、ウオッシュルーム事業として、消臭芳香器エアーフレッシュナーやソープディスペンサー、便座シートクリーナーなどのレンタルサービスも提供。また、リノベーション&メンテナンス事業として、オフィス空間管理のエアーマネージメントの分野と、大きなチャレンジである「フードセーフティ」を確保できる厨房マネージメントサービスにも力を入れている。

 カルミックが考える「フードセーフティ」は定期的に訪問するのではなく、24時間モニターし、衛生・効率・コストカット・環境管理を分析し、その情報をお客さまと共有し、次の段階のメンテナンスを考えることを目指している。その視野にはもちろん2020年の東京オリンピックも入っている。

 同社では、人とビルが健康的な状態で共生するための環境を“トータルハイジーン(衛生)”の考え方で創造。ウオッシュルームの衛生だけでなく、人と水と空気の衛生的な環境をつくり出す統合的事業を展開している。

 「現在は何よりも地球環境を保全しつつ、持続可能な産業や開発が求められる時代だ。日本カルミックは建物の中にいる人の健康、安全を守ることで、まだ誰も見ていない、欲しがっていないサービスの提供と、IoTを駆使しながらカルミック自体がメディアサービスを行う情報産業分野への展開も考えている。その究極のゴールは全体的なサービスの向上によるカスタマーズベネフィット、顧客満足にある」と、髙居社長は新たなステージを見据えている。

「サニッコ」を共用トイレに採用。人々が集まる場所に確かな憩いを

 JR大崎駅に直結する、緑の多い近代的な30階建てのオフィスビル「ThinkPark Tower」。そのビルの共用トイレに「サニッコ」と「ディディーパック」(紙オムツ専用ボックス)が採用されている。施設管理を担当する世界貿易センタービルディングによれば、デモ設置やアンケートによる評価が高かったため、採用を決定したという。

「最初は地下1階だけだったのですが、問題なく快適に使っていただいたので、外からの不特定多数の訪問者が多い、地下1階駐車場から2階の共用部分にも導入しました。オフィス街ですがフットサルコートで小学生も活動していることから、小さいご兄弟のためにディディーパックも採用しました」(施設管理部・飯尾弘伸次長)