【編集部】たった一つの広告づくりの勉強会が社員全体の結束力まで高めることができるとは意外ですね。

【岡本】勉強会の参加者が多い場合は、それぞれのグループごとに分析したアンケート結果からアイディアを共有し合うと、さらに自分たちの強みが伝わりやすいアイディアが生まれてきます。

 たとえば、ある大手窓メーカーの勉強会では、内窓のリフォームサービスを販売するためのチラシのラフ案を、お客様の悩みごとにつくりました。お客様の悩みは「外の自動車の音がうるさい」「窓から来る寒さをなんとかしたい」「結露で困っている」などです。これに対する解決策が自社商品になりますから、同じような悩みを持っているお客様がいるエリアにポスティングすることで広告効果も高くなるのです。

【編集部】「A4」1枚アンケートを取り続けることで、マンネリ化せずに販促を行うことができそうですね。

【岡本】売れないのは、商品やサービスが悪いのではなく、その良さがお客様に伝わっていないから。これからも「A4」1枚アンケートを活用して、広告をつくり、自分たちの商品やサービスの魅力を伝えていただきたいと願っています。

 (この連載の第3回は7月4日(月)配信予定です)