経営×総務
総務パーソンのための「戦略的」仕事術 Powered by 『月刊総務』
2016年9月2日
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日野 孝次朗 [行政書士のぞみ合同事務所 のぞみ総研 法務アドバイザー]

〔知らないと危険!著作権・肖像権 その1〕

法律とは? 法律を守ることとは?

社内報などをつくるときに著作権法と肖像権を守るのはなぜか

 社内報をはじめとする広報誌の制作において必要な著作権と肖像権の知識のうち、必要な部分だけを、重要な部分から優先的に取り上げていこうと思います。法律が苦手な人でも少しずつ理解が深まるように、そして「もうわかっている」という人も、もう一度著作権について考えていただけたら、と思います。

法律を守るのはなんのためですか?

 社内報などをつくるときに気になる法律知識というと、もっぱら著作権法と肖像権でしょう。

 社内報などの制作においては、著作権の存在が邪魔で仕方がない、と思われることはよくあるのではないでしょうか。

 ところで、皆さんがこういった<法律に関すること>を気にする理由は何だと思いますか?

 会社によって、個人によって、考えるところは微妙に異なるかもしれません。

 たとえば、

(1)トラブルを起こしたくないから
(2)企業イメージを損ねたくないから
(3)法律を守るのは当然だから

 一般的な理由はこんなところだと思いますが、皆さんの会社ではどうでしょう。

 「なぜ法律を守りたいと思うのか」

 これを意識することは重要なことなのです。

 たとえば、(1)の「トラブルを起こしたくないから」を選んだ場合に、目前のトラブルを避けるためにかえって法律違反の道を選んでしまうということはありえます。

 たとえば、暴力団との揉め事を解決するために利益を供与してしまった場合などです。

 また、(2)の「企業イメージを損ねたくない」という場合でも、イメージを守りたいがために粉飾決算や虚偽表示などのような法律違反につながってしまったケースがあります。

 その法律違反が誰にも知られないで済むならやってしまおう、という考え方があるならば、(1)も(2)も企業にとってはありえる選択肢です。ただし、その選択肢は<その法律違反が将来の問題にならない>という希望があってこそ成り立つことですし、世間に対して堂々と言えることではありません。

 では(3)の「法律を守るのは当然だから」ですが、企業としてはこれが看板となるでしょう。まさか「バレなければ...」とは世間に対しては口が裂けても言えませんね。

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日野 孝次朗 [行政書士のぞみ合同事務所 のぞみ総研 法務アドバイザー]

【略歴】
1992年 明治大学法学部法律学科卒業
1992年 成田税関支署勤務
1998年 行政書士事務所開設
2004年 のぞみ合同事務所開設
2008年 株式会社のぞみ総研設立 同社取締役就任

【保有資格】
行政書士

【著書・執筆】
「みんなで考える著作権」
月刊プレイグラフ「法務相談カルテ」


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