カラーダイヤルを採用して
ますますシックな表情に

HERMÈS エルメス

 シンプルな文字盤を配した薄型の自動巻き腕時計「スリム ドゥ エルメス」を発表して話題をさらった昨年のエルメス。今年の第2弾は、グレーやブルーのカラーダイヤルを配した新作だ。落ち着いた深い色合いによって、控えめなデザインを一段と上品に演出するエルメスのセンスは素晴らしい。大人が着けるにふさわしい上質なシンプルウオッチだ。

ビジネスパーソンにとって
この上なく強い味方

HAMILTON ハミルトン

 ビジネスシーンに好適な洗練されたデザイン、高性能の機械式ムーブメント、近づきやすい価格という、三拍子そろった腕時計を発表するハミルトンは、今年も期待に応える良作が豊富にそろう。

 まず、新しいコレクションとして誕生した「ブロードウェイ」である。米国を出自とするハミルトンらしく、ニューヨークの高層ビルやストリートの躍動感などからインスピレーションを得た、いかにもモダンで都会的な雰囲気にあふれた時計だ。そのアーバンスタイルにシティライフが反映され、オンにもオフにも絶好のパートナーを演じるに違いない。

 ハミルトンを代表するドレスウオッチ「ジャズマスター」には、クラシカルな気品をさらに高めるピンクゴールドモデルが登場した。贅沢な貴金属を使いつつ価格が抑えめなのは、さすがハミルトン。仕事で活用するゴールド製ドレスウオッチを手に入れるなら、絶好のモデルとなるだろう。

3本の秒針のリレー
表示が見どころ

TISSOT ティソ

 長時間パワーリザーブの高性能ムーブメント「パワーマティック80」搭載モデルで快進撃を続けるティソ。今年注目したのは、表示スタイルがユニークな新作だ。一つは、3本の針秒がリレーしながら60秒を表示する「ティソPRS 516」。もう一つは、時、分、秒の針が独立した軸で回るレギュレーター方式の「ティソ ル・ロックル」。モダンとクラシック、好対照を成す二つのスタイルで、ティソは遊び心を巧みに発揮した。

地球モチーフで表現する
独創的なワールドタイム

CASIO カシオ

 世界各地の時刻が分かるワールドタイム機能が備わった時計の人気は高い。伝統的な機械式から最先端のGPS電波時計など、種類も豊富である。カシオが発表した新作の「エディフィス EQB―600D」は、文字盤のユニークな表示スタイルに特徴がある。回転式の立体的な地球をモチーフにしたインダイヤルが、8時側のインダイヤルで設定した時刻と連動しながら、地球が自転するように24時間をかけて1周する。そして、地球の上にかかる針で都市のタイムゾーンを示し、昼夜の区別も示すというもの。その独創的なアニメーション効果がワールドタイムに新たな楽しみを付加している。スマートフォンとのリンクも進化していて、時刻精度がさらに向上し、海外旅行やビジネスで大いに役立つ。