経営×総務
総務パーソンのための「戦略的」仕事術 Powered by 『月刊総務』
2016年7月11日
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岩井徹朗 [ヒーズ株式会社 代表取締役]

〔いい加減な経営管理のススメ 第1回〕スゴイ会社の共通点

会社としてはたとえ完璧ではなくても、最適を目指して日々活動していかなければならない

 はじめまして、成長支援部作りコンサルタントの岩井徹朗です。

 今回よりコラムを書かせていただきます。楽しくて、かつ、ためになるコラムを書いていきますので、よろしくお願いします。

 以前私が海外にいた時、現地の新聞に「不正な小切手を使ってお金が引出しされた」という事件が大きく報道されました。正確な被害金額は忘れてしまいましたが、サインが違っていたのに、その小切手を持ってきた犯人に銀行がお金を渡してしまった、という内容でした。

 当時私は銀行に勤めていたので、「サインが違うのに、どうして銀行は気がつかなかったのだろう?」と不思議に思っていました。

 しばらくしたある時、外資系銀行に勤めている知人とこの事件の話になりました。

 その彼が言うには、

 「海外では一定金額以下の小切手について銀行がサイン照合をしない時がある」

 「万が一問題が発生した場合、銀行は保険を掛けているので、被害額については保険で補填する」

というものでした。

 日本では、銀行の窓口でお金をおろす場合、たとえ1,000円の引出しであっても銀行員はちゃんと印鑑照合をします。

 今では1,000円なら「ATMでお願いします」と言われるかもしれませんが(笑)、キャッシュカードを持っていない場合など、通帳と印鑑が正しければ、銀行員は口座番号、名前、印鑑等が登録してある情報と合っているかどうかを確認の上、1,000円を渡してくれます。

 一方、海外では比較的小さい金額を引き出す場合、いちいちサイン照合をせずお金を渡してしまうことがあるとのこと。実は、先にご紹介した不正小切手を巡る事件も、小額の小切手を複数枚使うことで、お金が不正に引出されていたのです。まさに、犯人は制度のすきをついたと言えます。

 日本人の感覚からすると、「なんできちんとやらないのか?」と不思議に思われるかもしれませんね。

 実際、私もこの話を聞いた時に「日本ならありえへんなぁ」と疑問に思いました。

 では、経営者の立場、もしくは、会社全体の観点から見た場合はどうでしょうか。

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岩井徹朗 [ヒーズ株式会社 代表取締役]

【経歴】
大手都市銀行で14年間、営業、融資から、役員秘書、取締役会事務局、海外駐在事務所の設立など7つの部署を幅広く経験し、創業時のインターネット専業銀行に転職。
銀行免許の取得と開業を成功に導いた後、ベンチャー企業での立上げを経て2006年に独立。

現在は、従来の知識とノウハウを活かし、財務戦略・資金戦略、社内体制の構築、社内活性化戦略、会社の情報発信戦略という4つの視点から、従来の総務のあり方をゼロベースで見直すことに注力。

会社のヒト、モノ、カネ、情報、そして時間を有効活用してく「成長支援部作り」によって、中小企業が、10年、20年と長期に渡って持続的に成長し続ける仕組み作りのサポートに特化したコンサルティングを行っています。

【セミナー・講演等】
「即実践!今日から使える事業計画」
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