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美人のもと

水浴び

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第79回】 2010年9月21日
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 人は一日に何度蛇口をひねるのだろう。手を洗う。顔を洗う。食器を洗う。料理をする。入浴……。水とのつきあいは深い。

 そのつきあいを大切にしているかどうか。これはとても個人差がある。美人は水との関係がいいように思う。適量を意識し、無駄な使い方を避ける。

 そのせいだろうか。美人の使う台所や洗面所など水回りの場はきれいに保たれている。もちろんそこにあるものの収納が上手で整理されていることもあるが、水を使っている場でありながら、濡れている場所が狭い。水が飛び散っていることが少ないのだ。

 必要以上に蛇口を開けない。出ている水が細い。そしてこまめに止める。必要以上に出さないのだ。手が濡れたままで広い範囲を動くことを避ける。水切りがうまい。

 その姿はとても美しく、その水が美人をつくっていくようだ。水と仲がいい。きれいな水の使い方は「美人のもと」を増やすようだ。

 「美人のもと」が減っている人の水の使い方を見てみる。たいてい使っている水が太い。そんなに勢いよく出す必要があるのだろうか。台所のあちこちに水が飛び散っている。野菜を洗うのに水圧を利用しているのだろうか。「こんなところまで」と思える場所にまで水が飛んでいる。手が濡れたままあちこちを動き回る。水がポトポト落ちていく。床にもたくさん飛び散っている。そこで水浴びしたのかと思えるくらい。そこは浴室ではない。シャワーもない。

 水と仲が悪いのだ。水と喧嘩してどうする。怒った水がその場を汚し、その汚れたちが「美人のもと」を奪っていくのではないだろうか。

 例えば飛行機のトイレ。「美人のもと」が減っているような人が出てきた直後に入ると、たいてい水が飛び散っている。まさに水浴びの後。無造作に濡れた手を振って、水を飛ばしているのだろう。普段からトイレで手を洗うだけでも飛び散らせているのだろう。着ている服にも水の跡がある。

 どうするか。これも音を意識する。静かに水を使うのだ。もちろん無音は無理だ。しかし、音を抑えることは簡単である。「ジャー」「バシャッ」という音を抑えるのだ。心地よい水の音というのがある。それを意識しているとその音が「美人のもと」をつくっていくはずだ。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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