「失敗することがゴール」でいい

熊谷 「最後まで粘り強く、あきらめない人。そして素直で、何でも吸収する意欲のある人」。……もしかしたら、学生からしたら「ハードル高いな」って思うかもしれませんね(笑)。

 というのも、最近の学生って「失敗しない生活」を好む傾向にあるんです。失敗しそうなものには手を出さない。本当は高い能力を秘めていて、枠から飛び出せばブレイクする可能性はあるのに、失敗を避けて自分の枠を出ない人が多いんです。そういう人こそ、今回のプログラムに参加したら変わるんじゃないかと個人的には考えているのですが、いかがですか?

なぜ、ソフトバンクは<br />インターン生に「失敗」を経験させるのか

ソフトバンク・源田 そうですね。インターンシップには、ぜひ失敗をしにきてほしいです。ソフトバンクは、社風的に失敗が容認される、「失敗大歓迎」の文化なんです。笑い話として「誰よりも失敗したから、このポジションにいる」と公言する役員もいるくらい、失敗については前向きな会社なんです。

 だからインターンでも「失敗を恐れずにどんどんチャレンジしてね」という感覚で仕事をガンガン振っています。その風土の中でインターンを行いますから、やっぱりインターンの前と後で、目つきや考え方がガラッと変わって成長する人はいっぱいいますね。

熊谷 「インターンシップには、ぜひ失敗をしにきてほしい」というメッセージは学生に響くと思います。最近の学生は、身の丈以上の環境に飛び込む「破天荒タイプ」が減っていて、「優等生タイプ」が増えているんです。「資料作成を任せるとすごくかっこいいものを作るんだけど、失敗しそうなものにはあまり挑戦しない」というように。

なぜ、ソフトバンクは<br />インターン生に「失敗」を経験させるのか

ソフトバンク・源田 そもそもインターンシップでは、会社を揺るがすような大きな失敗はできないんですよ(笑)。何も恐れることないですよ。でも今は、それすらも恐れる人が多いのかもしれないですね。

塩尻市・山田 本当に、最初の一歩を踏み込んでくれるかどうかの勝負ですよね。このインターンシップに飛び込んでくれたら、参加者を変身させる自信はあるんです。「失敗をゴールにする」くらいの気持ちで、どんと飛び込んできてほしいですね。