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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

頭痛妻の悩みが分からない夫に贈る「トリセツ」

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第3回】 2016年7月8日
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どうして分かってくれないの?
泣きながら東京行きを宣言した妻

心配されることすら迷惑な場合も

 「来週、東京に行ってくるからね」

 ある夜、香織さん(仮名・40歳)は、テレビのニュース番組に見入っている夫・雅樹さん(仮名・41歳)に宣言した。ちなみに彼らは札幌市在住だ。

 「えっどうして?」

 「病院に行くの」

 「…どこか具合悪いの?」

 わざわざ東京の病院に行くなんて、ただごとじゃないと、雅樹さんは不安そうに尋ねた。

 「頭痛よ。名医に診てもらうことにしたの」

 不機嫌そうに答える香織さん。

 「なんだ、頭痛か。びっくりさせないでよ」

 「なんだって何よ! 私がずっと苦しんでいること知ってるでしょ!」

 「知ってるけどさ、わざわざ東京に行かなくてもいいじゃない。北海道だっていい先生はいるだろ。たかが…」

 「たかが頭痛だって言うの? あなたいつもそう。私がどんなに苦しんでいるか、全然分かってくれないのね!」

 一気に怒りを爆発させると、香織さんは泣きながら寝室に引っ込んでしまった。取りつく島もない。雅樹さんはぽつんとリビングに取り残された。

 一方香織さんは気が納まらない。涙をポロポロこぼしながら、カッカしている。

 実は、雅樹さんの反応は予想通りだった。「頭痛ごときで仕事を休み、家庭を放って、何万円もかけて東京の病院に行くなんて」賛成しないだろうことは分かっていたのだ。

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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