前回のあらすじ] 過去の日本にタイムスリップし、摩訶不思議な旅を続ける光太郎とリン。大阪万博を後にして市内をさまよう2人は、ドヤ街の娘・和美と出会う。和美は、財閥グループの末端の工務店に勤める労働者の娘。貧しいながらも明るく生きる和美の姿を見て、光太郎とリンは「格差社会」の底辺にもさらなる格差があることを知る。かつて日本企業が得意としたグループ戦略のノウハウを中国企業が採り入れれば、経済格差を解消する一助になるのでは――。2人は2000年代の中国でも起きている深刻な格差問題に思いを馳せる。そのとき表では、財閥グループの労働者と日雇い労働者との深刻な衝突が起きていた。(全8話 漫画・月村朝子)