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美人のもと

ボリューム

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第81回】 2010年10月4日
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 アパートやマンションで、騒音に悩む人は多い。周辺の道路や工事などでの騒音も困りものだが、隣人の立てる音も気になるものだ。

 「犬が夜中に吠える」「なぜ、そんなに大きな音量でテレビを見なければならないのだ」「好きな音楽かもしれないが、その音量は迷惑だ」「夜中まで大声で騒がないでほしい」等々、誰でも一度は文句を言いたくなる経験をしている。時にはそれが大きな騒動に発展することになり、裁判沙汰になることがある。

 騒音の主を確認すると、「美人のもと」が減っていることが多い。騒音発生は「美人のもと」を減らしていくのだろう。

 騒音発生を日常的にやっている人もいる。会話するときの声だ。存在をアピールするかのような声。大きすぎる。騒音さんだ。

 それは元気のいい声とは違い、迷惑な声だ。周りが見えていないのではないか。もしかしたら見えているのに、わざと聞こえるようにやっているのか。

 電車やバスなどで隣と話すときに、周辺にいる人皆に聞こえてしまうような声。「それ、企業秘密ではないのだろうか」と心配したくなるような内容にも平気だ。

 電話を使うとさらに厄介で、周囲にいる人皆がどんな話をしているかがわかってしまう。そして、その内容は実にくだらない話であることが多い。聞かせないでください。

 周辺を意識したボリュームと言うものがある。美人はボリューム調整がうまい。きれいに聞き取れる大きさで主張しすぎない適量。もちろん周囲が騒がしい時もうまく調整してくれる。

 騒音さんはなぜ「美人のもと」が減っていくのか。騒音さんを見ていてわかった気がした。声が大きいだけでなく、語尾でいちいち口を開けるのだ。そして相手が反応するまで開けたままで待つ。

 「疲れちゃってさぁ、あーーー」というような感じ。

 その「あーーー」の時に間抜けな表情になっていく。それが日常化することで「美人のもと」が失われていくのではないだろうか。

 語尾で口をしっかり閉じる。そんな意識を持っていれば音量意識も高まり同時に「美人のもと」も増えていくように思う。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

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