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公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略

なぜソニー・富士通・NECは
「健全なる赤字決算」を続けられるのか

高田直芳 [公認会計士]
【第23回】 2009年12月18日
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 前回コラム(官業ビジネス編)でお約束した通り、今回はエレクトロニクス業界のソニー・富士通・NECの、09年9月期決算を検証する。

 今回取り上げる3社は、経営分析対象となりにくい「健全なる赤字決算」を続ける「難攻不落トリオ」である。

 まず、09年9月期までの、四半期ごとの決算数値(純額ベース)を並べるところから話を始めよう。

 「利益」のところに、これだけ連続して▲印が付くのも珍しい。「サバイバル経営戦略」の腕が鳴るというものだ。

 なお、富士通の09年9月期の当期純利益725億円には、ファナックなどの株式売却益895億円というカサ上げが含まれているので、富士通も実質的には赤字決算の連続であることを付け加えたい。

08年冬以降、
「景気の底」が見えないソニーの苦悩

 前回コラムでも述べたように「健全なる赤字決算」で推移している企業の経営分析ほど難しいものはない。

 糸口を見つけるために、〔図表 1〕をベースにして、第1回コラムから登場させている「タカダバンド」を各社について描いてみたところ、面白い現象に気が付いた。第21回コラムのトヨタで紹介した「損益デッドクロス」が発火点になったのである。

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高田直芳 [公認会計士]

1959年生まれ。栃木県在住。都市銀行勤務を経て92年に公認会計士2次試験合格。09年12月〜13年10月まで公認会計士試験委員(原価計算&管理会計論担当)。「高田直芳の実践会計講座」シリーズをはじめ、経営分析や管理会計に関する著書多数。ホームページ「会計雑学講座」では原価計算ソフトの無償公開を行なう。

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公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略

大不況により、減収減益や倒産に直面する企業が急増しています。この連載では、あらゆる業界の上場企業を例にとり、どこにもないファイナンス分析の手法を用いて、苦境を克服するための経営戦略を徹底解説します。

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