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吉野家1号店に「牛丼」と「牛皿」しかない理由

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2016年7月23日
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吉野家1号店は、築地市場場内1号館でずっと営業してきた

<時は昭和34年。東京・築地の一角に吉野家1号店はあった>

 菅田将暉とピエール瀧が出演する、牛丼チェーン吉野家のCMで、そんなナレーションが流れている。吉野家1号店は、今も築地市場の場内にある。

 店の前では、観光客などが、「ここが1号店なんだよ」と言う声をよく耳にする。

 店頭には、少し誇らしげに、

<現在では日本をはじめ、世界でもご賞味いただいている吉野家の味。この味は、まさにこの地で生まれたものなのです>

 と書かれた看板が掲げられている。

 吉野家が築地市場場内に店舗を構えたのは、関東大震災による市場の築地への移転と同じ大正15(1926)年のこと。吉野家の歴史自体は、これよりさらに古い。

まるで名所や史跡のように。由緒を記す看板を掲げる

 明治32(1899)年、日本橋にあった魚河岸に、創業者・松田栄吉が牛丼店を開業した。屋号は、松田の出身地が大阪・吉野町だったことに由来する。

 「もともとは、いわゆる牛鍋のぶっかけ飯ですよね。諸説ありますが、商売をやるなら人の集まる場所、ということで魚河岸に店を出そうという発想だったようです。当初は屋台のような店構えだったみたいですね」

 吉野家企画本部・加藤勉さんが言う。

 この牛肉のぶっかけ飯は、魚河岸で働く人々に、ウケた。

 「忙しい人たちが、すぐにかきこめるようなもの。そして安くて美味しい。今につながる、吉野家の『うまい、やすい、はやい』の原点です」(加藤さん)

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