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金融市場異論百出

英国では野党も声高に叫ぶ
痛みを伴う財政再建の必要性

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2010年10月20日
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 人気ブランド、トップショップを含む“ファッション帝国”アルカディアを経営する英国ビジネス界の将軍、サー・フィリップ・グリーン氏は、2ヵ月前にデービッド・キャメロン英首相に、政府のムダづかいを調査するように依頼された。

 その任命が発表されたとき、英国では大きな論争が起きた。アルカディアは、彼の妻が所有するかたちになっており、彼女は非課税のモナコに住んでいる。「フィナンシャルタイムズ」紙によれば、2005年の場合、12億ポンドの納税回避になっていたという。「ガーディアン」紙は、「あきれて言葉が出ない。連立政権を組む自民党がグリーン氏の任命を批判しなかったのは恥だ」と激しく批判した。

 物議を醸したグリーン氏だが、その報告書が10月11日に公表された。政府全体で発注をまとめれば、大幅な購入価格引き下げができると指摘されている。たとえば、同じ商品なのに、パーソナルコンピュータの購入価格は353~2000ポンドとばらつきがあった。プリンタカートリッジは86~398ポンド、プリント用紙は1箱8~73ポンドであり、割高な購入が多く見られた。また、通信費だけで6億~7億ポンドの削減が見込まれるという(「タイムズ」紙)。この報告書を利用して、英政府は徹底的なムダの削減をアピールしたがっている。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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