FP花輪陽子のシンガポール移住日記
【第11回】 2016年8月11日公開(2016年8月11日更新)
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「FP花輪陽子のシンガポール移住日記」

著者・コラム紹介

花輪陽子

1978年、三重県生まれ。ファイナンシャル・プランナー。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、外資系の投資銀行に入行。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だった。新婚早々に「夫婦同時失業」というどん底を経験し現職に至る。著書に『夫婦で貯める1億円! 』(ダイヤモンド社)、『30代で1000万円貯める!共働き夫婦のマネー術』(日本経済新聞出版社)など。テレビ出演、雑誌での監修多数。

FP花輪陽子のシンガポール移住日記

シンガポールに海外移住した人気FP花輪陽子さんの新連載がスタート! 節約や貯金に詳しいFPとして「夫婦で貯める1億円!」などの著書がベストセラーとなったファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんが、夫の仕事の都合でシンガポールに移住。海外の生活や経済、子育て、マネー事情のほか、海外移住で見えてきた日本の良さや問題点を語る!

花輪陽子

シンガポールの幼児教育が充実しているおかげで
幼稚園と習い事で月15万円以上の教育費が必要に!
「子供の教育=投資」と考える国では妥当な金額?

 ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。今回はシンガポールの早期教育の状況を紹介したいと思います。

 子どものいる家族の場合、シンガポールでお金をかけてしまいがちなのが、子どもの習い事代や教材費などです。

 というのも、中華系シンガポーリアンや欧米・アジア(インドや韓国など)からシンガポールにやってくる「エクスパッド(駐在員)」の間では早期教育が当たり前で、みんな「少しでも早くから、いい教育を」と、躍起になっているからです。

未就学児向けのワークブックなどもかなり充実しているシンガポールの中華系書店。
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 中華系では「子供は投資」「自分の年金」という考え方を持っている人も珍しくなく、複数子供がいる場合は、それぞれを別の国に留学させることも多いようです。どこかの国の政情が不安定になった場合に、そうではない国に住んでいる家族を頼りにできるからだそうです。

 米国などの有名大学には、中国から本当に多くの小学生や中学生達が視察に行っています。エリート教育が進んでいる韓国の子ども達も、英語を流暢に話すことができる上に、2歳くらいの幼児でもアートのクラスの間、静かに座ってお絵描きなどができる子達も多いです。

さまざまな国籍の子が集まって刺激的なのが
シンガポールの幼児教室がハイレベルな理由

 シンガポールにいると、各国のエリート教育事情を垣間見ることができて大変参考になるのですが、国際的な早期教育戦争に巻き込まれることになります。シンガポールでは貧富の差が日本よりも大きく、子どもが小さい時期から競争が激しいのです。

 また、シンガポールにはかつて「ふたりっ子政策」がありましたし、中国でもご存じのように、「一人っ子政策(2015年に撤廃。現在はふたりっ子政策に移行)」があったので、そうした影響もあってか、シンガポーリアンや中華系などの富裕層ほど、1人や2人の少ない子供に対して集中投資をする傾向があるように感じます。

 そういう環境もあって、日本人の駐在員の間でも、0歳から何かしらのリトミック(音楽教室)などに参加させるのが一般的です。我が家もグローバル展開をしている米国系の幼児教室に通わせていますが、シンガポールの教室はレベルが高いです。

 毎回違う英語の本の読み聞かせがあり、2歳からアルファベットや数字を覚えるクラスもあります。何よりも教室に来ている生徒達が多国籍なのが、子どもにとって大きな刺激になっているようです。以前、東京でインターナショナルの幼児教室に参加したこともありますが、そこは日本人が多く、講師が日本人の場合もありましたが、シンガポールではあらゆる国籍の参加者がいます。インターナショナルスクールも同様に、シンガポールではレベルが高いです。

 そういうこともあって、多少は家計的に無理をしても、「シンガポールにいる間に良質な英語教育を」と考えている親御さんがすごく多いのです。

 日本に住んでいる場合も、夏休みなどの長期休暇を利用して、シンガポールに親子留学をすることが可能です。ホリデープログラムも多く、習い事もビジネスライクなので、短期間でもお金を払えば入れてくれるところが多いからです。

幼稚園は週5で通って月12万円の授業料!
日本の私立幼稚園の約5倍ほどの費用がかかる

 我が家の娘も2歳から週3回、日本人の幼稚園に通わせ、残りの2回を英語の幼児教室(親と離れて子どもだけが授業を受ける形式)に通わせているのですが、幼稚園や幼児教室に通わせるようになってから家計が大きく変わりました。というのもシンガポールでは幼稚園の授業料がものすごく高いからです。

 一般的な日系の幼稚園に通わせているのですが、週3回でも毎月の授業料が8万円前後かかり、週5回だと12万円前後かかります。駐在員の場合も2歳だとまだ補助が出ない場合が多く、自費で通わせている家庭が多いです。

 週2回の英語教室のほうも、月5万円程度かかるので財布にはまったく優しくありません。日本で子供が0歳のときに、私の仕事の関係で週2〜3回ベビーシッターをお願いし、高額なシッター代を負担していましたが、現状、そのときと同じくらい教育費がかかってしまっています。

 このように、2歳から週5で幼稚園に預けると月12万円近くかかり、インターナショナルスクールの場合だと、月20万円前後かかることもザラにあります。

無理をしてでも習い事させる家庭が多い!
お付き合いや教材代もバカにならない出費に

 その上に、放課後や土日に習い事を入れると、子どもの教育費は家計を破滅させるような金額になってしまいます。ですが、それでも習い事をさせる人は多いです。例えば、スイミングは0歳からさせる家庭も多いです(といっても、0歳だと水に慣れる程度ですが)。4〜5歳だと、スイミングを習っていない子のほうが少ないほどです。

「ドラマ」のグループレッスン風景。英語の絵本を読み聞かせてもらったた後、内容をディスカッションしてから演じる。

 習い事代はピアノ、バレエ、ドラマ(ドラマはシンガポールでは一般的な習い事。セリフや踊りなどを行うので、語学習得にも効果的)など、グループレッスンの場合は、1回当たり2000〜3000円のことが多いです。ただ、10回などのワンタームで申し込むのが一般的なので、大抵一度に2万〜3万円は支払うことになり、お休みをしても返金されないことがほとんどです。

 習い事で発生するのは、教室などに支払うお金だけではありません。送り迎えや付き添いなどが必要な場合も多いからです。駐在員などの外国人家庭の多くはメイドさんを雇っているので、習い事の送迎や付き添いなどはメイドさんがやるのが普通です。

メイドさんを雇えば、雑費なども含めて月10万円弱かかります。また、メイドさんを使わない場合、その分、家事に時間をとられるので、逸失コスト(その時間を使って働くことができなくなる分のロス)が大きいのが悩みどころです。

 習い事をすれば、そこでできた友達とお付き合いする交際費もかかります。日本では、お弁当を持って行って親子で食べるということもよくありますが、海外ではお弁当を持参するのはあまり一般的ではありません。親子で外食をすれば、1回あたり3000円程度かかってしまいます。

 また、シンガポールでは世界中のおもちゃや教材が売られています。例えば、スイスの「ネフ」という木のおもちゃは、小さくても3万円前後する高級品ですが、大変人気があるようです。

シンガポールで購入した幼児用の教材。厳選してもこの数に。
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 教材も、日本でおなじみの「KUMON」や、多くのインターナショナルスクールで使われている「Letterland」をはじめとして、複数の会社から数多くの教材が販売されており、シールを貼りながら動物を覚えるなど、2歳程度の低年齢からできるシリーズもたくさんあります。

 教材の一つひとつは800円前後とお手頃価格ですが、たくさん買ってしまうと結構な出費になります。

ちょっとした節約のコツは図書館を利用すること
やみくもに習い事を始めず、まずはお試しをすること

教育費の節約術としては、図書館を利用する方法があります。私の一番のお気に入りは、外国人でも登録料を支払えば本を借りることができる「シンガポール国立図書館」です。

 英語など外国語の本ばかりで、古いものが多く、日本の図書館と比べると状態がよくない物もあるのですが、絵本が充実しており、0歳向けから豊富に取り揃えられています。

 中国語や英語の読み聞かせをしてくれるイベントもあって、土日はローカルの人でごった返していることが多いです。図書館を利用する子ども達の数や本の種類などからも、シンガポーリアンは教育熱心だなと感じます。

 また、習い事は体験ができることが多いので、子どもに合うかどうかのお試しも可能です。早まって入会し、お金を支払ってしまう前に、お試しするのは必須と言えるでしょう。子どもにも向き不向きは当然あるものです。

シンガポールでの早期教育戦争の中で
教育と子どもの将来に対する価値観の変化も

 シンガポールで生活をしていると、日本の学校以外の進路など、選択肢が非常に豊富なため、日本にいたら悩まなかったような悩みも色々と出てきました。大学や大学院、就職先なども含めて、日本国外という選択肢もあるのだということに、改めて気づかされたからです。

 実際に、世界のエリート達の早期教育戦争を目の当たりにし、早期教育の本――例えば、『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)『一流の育て方』(ダイヤモンド社)など――をたくさん読むようになり、ケチだった我が家も、教育に投資をしてもよいのかなと思うようになりました。

 ただ、教育投資はロングスパンになるために、最終ゴールを見据えながら、ムダにならないように使っていきたいと思っています。

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