フィリピン 2016年8月10日

フィリピン・ドゥテルテ新大統領の信任率が急上昇!
麻薬容疑者の大量射殺を国民は評価

6月に就任したドゥテルテ・フィリピン新大統領の人気がうなぎ登りだ。その理由は麻薬撲滅への取組の成果にあるという。元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する、フィリピン在住19年の志賀さんが、警察官による麻薬密売容疑者殺害の現状をレポートする。

 ドゥテルテ新大統領の信任率が91%と歴代大統領で最高となっている(7月21日調査)。一方、信任しないは0.2%で実質100%の信任率に近い。その原因は、公約の麻薬撲滅が、大統領就任以来、確実に成果を挙げているためと思われる。

 6月30日の大統領就任前後より、連日のように国家警察による麻薬密売人殺害のニュースが報じられている。さらに、「違法薬物抜き打ち検査で現職警官9人に陽性反応」(7月5日)、「国家警察幹部5人を違法薬物密売組織に関与していると名指し」(7月6日)、「麻薬王3人(いずれも中国人)の名前公表」(7月8日)、「ニュービリビッド刑務所に警察特殊部隊320人を配置 麻薬取引の取り締まり強化(モンテンルパにある刑務所は2万2000人の受刑者を収容、麻薬犯罪の温床といわれている)」(7月21日)、「署長、分署長の6割解任 薬物取締りの成績不振で」(7月22日)と矢継ぎ早に手を打っている。

大統領就任後、7月5日、空軍の創立記念に参加するためにクラーク空軍基地を訪問したドゥテルテ氏

 麻薬王の一人と疑われる実業家と面談し、「証拠を見つけたら殺してやる」と恫喝、麻薬から手を引くよう警告したギャング映画のような場面も大きく報じられた。これに対して麻薬王たちは、ドゥテルテ大統領の首に多額の懸賞金をかけているともされる。

 さらに8月7日には、南部ダバオで行なった演説で、麻薬取引に関わっているとして議員や警察幹部、司法関係者、政府機関の職員など150人あまりを名指しした。氏名を読み上げられた現職警官は全員が停職処分になり、24時間以内にフィリピン国家警察に出頭しなければ指名手配犯扱い、裁判官に対しては最高裁判所に出頭するよう命じた。

 フィリピンでは麻薬と犯罪は表裏一体の関係で、麻薬を撲滅できれば犯罪は劇的に減るだろう。近い将来、フィリピン全土の治安は格段に向上するのではないか。そんな夢を実現してくれると、ほとんど100%のフィリピン国民が新大統領に期待しているのだ。

ドゥテルテ大統領とトークショーでやりあった国民的人気を誇るオカマのコメディアン、バイスガンダ氏(参考:http://diamond.jp/articles/-/51957)

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