どんなに有名な教授でも「一緒に学ぶ」。
リアルな体験ができたのが財産

青砥 研究室といえば、学部生だったときに、「シャーレ洗いでいいから」と無理矢理頼み込んで、アルツハイマーを研究しているラボに出入りしていたんです。

山内 それはいい経験ですよね。シャーレ洗いでいいから、って、その行動力が素晴らしい。

座談会第3回<br />世界の中心で学ぶ!<br />トップ大学でのヤバイ授業山内勇樹(やまうち・ゆうき) 株式会社Sapiens Sapiens代表取締役。留学コンサルタント1980年長崎生まれ、広島育ち。高校時代は体育高校で偏差値39だったが、高校卒業後アメリカ・カリフォルニア州に渡米。公立短大であるLong Beach City Collegeへ入学後、編入でUCLAに入学、卒業。脳神経科(Neuroscience Major)専攻。2006年より、日本にて留学サポート・英語指導に関するサービスを提供。短大留学後、500人以上(うち半数は進学校ではない高校生)をトップ大学に入学させる手法は、グローバルを標ぼうする私立、公立高校からも注目されており、今、もっとも注目すべき留学コンサルタントである。英語力はTOEIC990点満点、TOEIC SW400点満点で、総合満点=日本で1位レベル。著書に『東大・京大卒に勝てる!世界のトップ大学に編入する方法』(ダイヤモンド社)、『Storyで覚える! TOEICテスト エッセンシャル英単語』(かんき出版)がある。

青砥 それで、シャーレを洗う時間外に、自由に実験させてもらえたんですが、その実験結果をまとめていたら、ボスがたまたま、それを見てくれて「これ、おもしろいな、1週間後にチームメンバー集めるからプレゼンしろ」と。チームメンバーとは、ノーベル賞を狙えるレベルの名だたる研究者(教授)たちなんですよ!

梅田 日本だったら考えられないですよね。

青砥 そうなんです。日本からきた単なる留学生が、その分野の憧れの人たち、30人くらいの前で20分話す機会をもらえただけでも興奮しましたよ!

僕も力を入れて準備したんですけど、忙しい人たちなのに、みんな最初から前のめりで、立場も何も関係なくフラットに真剣に話を聞いてくれるんです。

プレゼンの後には20分ディスカッションもあって「ここは良かった」「この点はなんで?わからない」とか質問してくれたりして。トップクラスの名だたる教授たちが、学生相手に「わからない」って言えて、学ぼうとする姿勢が本当にカッコイイなと思いました。これは僕の人生で非常にいい経験になったと思っています。

山内 確かにアメリカの先生に共通している点かもしれないですね。そのフラットな関係って。授業もコミュニケーションを重要視していますし。

梅田 それについては、僕の主観ですが、日本だと儒教文化がベースになっていますよね。だから、先生や先輩は敬うといった考え方があるのでフラットに話すとか、そういう雰囲気には、なかなか、なれないのかもしれないですよね。

松山 確かにそうかもしれません。宗教や文化といった背景を考えてみると納得できますね。