経営×物流

【いま求められる物流システム機器とは】
「お客様の物流の未来を、ともに創る」

豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー 国内営業部部長・小倉崇氏に聞く

50年連続でフォークリフト国内販売台数№1を続けるトヨタL&F。エンジン車から電動車への市場動向の変化への対応、燃料電池車の開発など将来を見据えた布石も着々と打っている。また、トヨタL&Fの改善ノウハウと、自動倉庫・AGVなどの自動化機器を組み合わせた効率化の提案を強化し、顧客のさらなる生産性向上を支援していく。

電動車のシェア拡大に向け新商品も積極投入へ

小倉崇・豊田自動織機
トヨタL&Fカンパニー国内営業部部長

 2015年度のトヨタL&Fの国内フォークリフト販売台数は、前年度比105%の3万7300台となり堅調に推移しました。また、2015年の暦年ベース(1~12月)での国内販売シェアは46.8%となり、おかげさまで50年連続国内販売台数№1となることができました。今年は当社がフォークリフト事業を開始して60年目という節目の年に当たりますが、事業開始10年目から一貫してシェア№1を続けられたことは、お客様のご支援の賜物であるとともに、トヨタL&F販売店の高い販売・サービス力に支えられたものと感謝しています。

 国内販売の現況を見ますと、今年に入ってから業界全体で電動車へのシフトが加速しており、市場での電動車比率も62%まで高まっています。背景には、お客様の環境意識の高まりに加え、排ガス規制の影響からエンジン車の価格が高くなっていることがあります。当社の場合、電動車とエンジン車の両面に対応していますが、エンジン車については市場が縮小する中にあって確実にシェアを押さえている一方、電動車についてはまだまだ他社に売り負けている面があります。市場は確実に電動車にシフトしているので、今後は新商品を投入しながら、電動車の販売台数増に注力していきたいと考えています。

 ちなみに、今年暦年での国内販売の全需は、7万5000台程度と予想しています。排ガス規制による更新需要があった昨年の販売から見ると若干落ち着くものの、引き続き堅調な販売が続くと見ています。

人手不足による市場変化、欧州BT社との連携強化

 人手不足を契機とした自動化・省力化に対するニーズは想像を超えて進んでおり、確実に潮目が変わってきたことを実感しています。とくに運輸・物流系のお客様を訪問すると、開口一番に「とにかく人が集まらない」といった声をよく聞きます。この流れは我々にとって大きなビジネスチャンスである一方、仮に乗り遅れればシェアを失っていくことにもなりかねません。

 当社に限らず日本の産業車両やマテハンメーカーは長らく、単なる無人化ではなく、いかに人を介在させながら「人+自動化技術」でお客様の生産現場や物流現場における効率や生産性を高めていく方向を志向してきました。大掛かりなハードを導入すると逆に汎用性が効かないため、それよりも極力、簡易なハードで効率性を高める道を長らく進んできたわけです。しかし、人手不足が進んできたことで、お客様のニーズ自体が大幅な自動化を求める方向に急激に転換しており、その変化に日本の業界全体の技術開発が追い付けていないのが現状だと思います。

 当社はAGV(無人搬送車)やAGF(無人フォークリフト)をラインナップしていますが、さらにIoTやAI(人工知能)などを採り入れながら技術開発を強化していく必要があります。幸い当社のグループ会社であるBT社は欧州でウェアハウス用機器を中心に幅広く事業展開しており、この分野では先行しています。今後はBT社との連携をさらに強化して、その技術を日本市場でも積極的に導入していきたいと考えています。

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1969年10月の創刊から約40年間「経済の中の物流」という視点から一貫した報道を行っている物流業界専門紙。物流報道の中に“荷主”という切り口を持った媒体として評価されている。主な内容は荷主企業の物流動向、行政の物流関連動向、トラック、倉庫、鉄道、海運、航空など物流企業の最新動向、物流機器、WMSソフトなどの関連ニュース等。週2回発行。


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1969年10月の創刊から約40年間「経済の中の物流」という視点から一貫した報道を行っている老舗・物流業界専門紙『カーゴニュース』とのコラボレーション連載。

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