リオデジャネイロ五輪が幕を閉じるとともに、ブラジル国民に厳しい現実が舞い戻ってきた。写真はリオデジャネイロのオリンピック公園前で昼食をとる作業員たち。22日撮影(2016年 ロイター/Bruno Kelly)

[リオデジャネイロ 22日 ロイター] - リオデジャネイロ五輪が幕を閉じるとともに、ブラジル国民に厳しい現実が舞い戻ってきた。ルセフ大統領の弾劾裁判から深刻な景気後退に至るまで、問題は山積している。

 ブラジル国民にとって、五輪は地平線の彼方に輝く一筋の光明だった。

「われわれが直面する厳しい現実を覆い隠してくれるものは、もう何も残っていない。最近まで多くの人々が抱いていた壮大な思いが支えを失った」と語るのは、哲学者で作家のロベルト・ロマーノ氏だ。

 ブラジルが主催した2014年のサッカーワールドカップと今年の五輪は、同国が国際舞台に立つ好機となるはずだった。

 ところが、まるで大会を合図にしたようにブラジル経済と左派政権はほころびを露呈している。五輪自体は、数々の不備はありつつも試合や警備は円滑に進み、概ね期待通りの成果を収めた。