海外移住でよく聞くのは、日本人は騙されやすいということ。日本にいるのと同じ感覚では、海外生活はうまくいかない。では、海外で暮らすのに向いている人はどんなタイプの人なのか。また向いていないのはどんな人か。webサイト海外移住情報を運営する安田修氏がそのポイントを指摘する。

求められるのは自立心!
日本人をカモにする日本人には要注意

 海外生活で最も求められるのは、安易に人を頼らない自立した心。

 馴染みのない土地、ましてや日本から遠く離れた外国ではわからないことばかり。少しでも知っている人がいれば心強いものだが、結果的にそれがアダとなり、思わぬトラブルに発展することもある。

 日本人が最も弱点とするのは「紹介」という言葉に弱いこと。何十年来の友人に紹介されるのならまだしも、知り合いが少ない海外では、何回か顔を合わせただけの人の紹介でも簡単に信じてしまう人も多い。

 現地の外国人なら言葉の問題もあってそれなりの警戒感を持って接するのだが、現地で会った日本人となれば、すぐに気を許してしまうのが実情だ。

 顔見知りだけの相手や紹介された人の身元を調べることもしないのが、トラブルに見舞われた人に共通している点だ。

 悲しいことだが、海外には日本人に近づいてお金にしようという日本人もいることを心しておきたい。海外経験が豊富な人の口から決まって飛び出すのは「一番信用できないのは日本人」という言葉なのだから。