「意識高い系新入社員」で飛躍する人、ただ嫌われる人あなたの会社の「意識高い系新入社員」、職場で浮いてしまっていませんか?

 今年も新入社員が入社して約半年が経ちました。

 集合研修などの関係で、今までは新人と接していなかった現場もあるかもしれませんが、おおよそ今年の新人の性格や特徴は掴めてきたのではないでしょうか。

 さて、その中に「意識高い系の新入社員」はいませんか?もちろん新人社員の意識が高いのは素晴らしいことです。しかし、発言の要点が明らかにずれていたり、アドバイスや指摘を受けても全く改善しない、他者への軽視が激しかったりとなると、組織の中で浮いた存在になってしまうことでしょう。

 そこで今回は、意識が高い新入社員でも飛躍をしていくタイプと、ただ嫌われてしまう人の違いについて考えます。

論理的だけど相手の感情は無視
“嫌われる意識高い系”の特徴

 意識高い系で嫌われる人にありがちなのが、論理を重視する一方で相手の感情をないがしろにしてしまう行動です。論理を重視するとは、例えるなら、データ(実証、予期)やロジックを用いて物事を判断するようなことです。

 それはとても素晴らしいことに思えますが、一方で相手の感情に配慮が足りず、敬意が欠如している場合、論理だけがどれだけ正しかったとしても、結果的に使いにくい社員となり、浮いた存在になってしまいます。

 「作業効率が悪いからマニュアルを変えましょう」
 「先輩は本当にこれで成果を残してきたんですか?」

 もちろん長年行っている作業でも、よく考えてみると無駄なものが残っているケースがあります。改革の余地がある部分もあるでしょう。

 しかし、新人という経験不足の狭い視点からだけで判断するのは危険です。その後の工程や作業で必要になる場合もあり、必ずしも不要な作業ではない可能性があります。ですが、これに対して「自分が絶対に正しい」と譲らない場合には、人間関係に支障をきたしかねません。

 基本的に論理的な視点はビジネスに不可欠だと思っていますが、人は論理だけでは動きません。人と人の間には、感情が存在し、感情を抜きしてはビジネスもうまくいきません。頭は良いにもかかわらず、ロジック重視である一方で、感情や好感に無頓着では本人・会社ともに損をしてしまう可能性があります。