1日3食がコンビニ飯
同僚とランチはレアケース

ITエンジニアの心の病は“食事の仕方”にも原因があった毎日のランチ、コンビニ食や栄養補助食品ばかりになっていませんか?

 今回は、エンジニア職の食生活についてみていきましょう。

 最近増えているIT系のエンジニアは、社内、もしくは出向先でも、デスクでパソコンに向き合う仕事が多いために長時間同じ姿勢が続き、活動量は少ない方だといえます。また、私が研修をさせていただいた…つまり、すでに社員の健康を問題視している企業においては、チームでお仕事をするよりも、個人がそれぞれにタスクをかかえていることが多く、周囲とのコミュニケーションも少ない傾向にありました。

 そのような働き方の影響もあり、食事記録を拝見していると、食事のときも、デスクで仕事をしながらひとりで食事を摂っているケースがよくみられます。同僚と近くのお店にランチに行く、というのはレアな印象です。

 たとえば、20代のAさんのある日の食事は次のようなものでした。

朝 菓子パン(コンビニ)
昼 カップ麺(コンビニで朝食と一緒に買っておいたもの)
間食 アーモンドチョコ 1箱(上に同じ)
夜 弁当(コンビニ)

 平日は、1日の食事が見事にコンビニだけで成り立っています。30代、40代にもなれば、カップ麺がおにぎりになったり、間食のチョコが栄養補助食品やシリアルバーになったりと選択するものが変わってきますが、「デスクで食べられるもの」を軸に選んでいることには変わりがありません。また、少しでも時間を節約するため、朝の通勤時に間食までの分を買いだしたりと効率的に動かれる方もいらっしゃいます。

 一方、会社にカフェテリアがあり、ランチタイム以外にも一日中スナックがある、という恵まれた環境の方は、次のような食事を摂っていました。

朝 マフィン1個、デニッシュパン1個、コーヒー(会社)
昼 焼き魚定食、サラダ(会社)
夜 カレーライス(外食)

 朝はごはんと味噌汁派だったのが、カフェテリアのある会社に転職して以来、「会社で食べる分にはお金を使わなくていいから」と置いてある甘いもので済ますようになったそうです。また、お昼は魚や野菜を積極的に摂るようにして健康には気を使っているつもりが、「お昼にこれだけ食べているし…」という気持ちから、夜の食事は安くて早いものを選ぶことが多いのだそうです。