「企業の強み・思い」と「生活者の本音」を重ねていくと、そこには必ず「答え」があります。いい商品・サービスをつくれば必ず売れるわけではありません。たった1つの図を使って、問題を解決する力を身につけていきましょう。新刊『問題解決ドリル 世界一シンプルな思考トレーニング』より、ルンバのケースを紹介します。

本連載は、Q&A方式で展開します。1ページ目:質問、ヒント、2ページ目:答え、重ねる技術、企業の強み・思い、生活者の本音、重なりの発見の解説を順に掲載。初めてお読みいただく方は、第1回のリード部分を参照してください!

質問

 吸引力の強いものからハンディタイプまで多種多様な商品が登場する掃除機市場。多くの掃除機メーカーがしのぎを削るマーケットに新規参入するのは容易ではありません。そんななか、ルンバは、掃除機を持っている家庭に、2台目として購入してもらうことに成功し、国内で累計出荷台数100万台を超えました。

 ルンバを開発するiRobotは、他のメーカーとは違った目的で掃除機を開発しました。いったい何を目指してルンバを開発したのでしょうか。

ヒント

 ルンバは何を掃除してくれた?