東京の城南3区に特化し、新築一棟マンション投資を展開するフェイスネットワーク。不動産投資ブームが過熱する中、安定的に年率5%前後の利回りで、満室経営を実現。融資に関しても金融機関への幅広いネットワークを生かし、最適なプランを提案する同社のビジネスモデルの強み、今後の展望について、蜂谷二郎社長に聞いた。

蜂谷二郎(はちや・じろう)
フェイスネットワーク 代表取締役

1988年某金融機関に入社。12年にわたり融資担当として500以上の案件を扱う。2001年、不動産会社である有限会社フェイスネットワーク(現・株式会社フェイスネットワーク)を設立。07年、自社ビルを建設。この15年間で城南エリアを中心に約150棟の新築一棟マンションをプロデュース。著書多数。

──近年、首都圏を中心とした不動産価格上昇などの影響を受け、不動産投資ブームが続いています。

蜂谷 不動産投資の裾野が広がること自体は好ましいことですが、危惧するべき点は、知識や経験が不足したまま、安易に不動産投資を始めてしまうような方も多いこと。結果、大きなリスクを抱えてしまうケースも少なくないのです。

 また、ブームが起これば、バブルのリスクが付きまとう。これが投資、ビジネスにも通じる世の常。例えば一時期、高利回りで人気を集めた地方の物件も需要過多で空室に悩まされるケースが増えています。東京オリンピック・パラリンピック後、不動産価格の下落リスクを懸念する見方もある中、安定的資産を築くべく不動産投資に着目するならば、ブームに乗らない、ブームをつくらないスタンスが重要だと考えています。
 

──では、数ある投資手法の中でも、東京・城南3区(渋谷、目黒、世田谷)への一棟建て新築マンションに特化している理由について教えてください。

蜂谷 ズバリ、はやり廃りに関係なく、恒常的にニーズが望めるマーケットだからです。

 城南エリアは、交通の便、住環境、治安も良く、生産年齢人口が減る確率が少ない。より良い住環境への出費を厭わない女性を始め、安定した賃貸ニーズが存在するのが魅力です。

 また、新築一棟マンションは、区分所有マンションよりもキャッシュフローが得られやすく、何よりオーナー自身が住みたいと思える家をイチから建てることで、結果、住む人に「選ばれる物件」になり得る。金融機関の資産評価も高いため、万一の売却時への備えも可能です。