一発OKが出る資料は前半で「危機感」を刺激する

決裁者の心をつかむプレゼン資料は、前半と後半の「2部構成」にするのが鉄則。では、資料の前半でもっとも大切なことは何でしょうか。話題のビジネス書『一発OKが出る資料 簡単につくるコツ』著者・下地寛也氏が教えます。

「この問題を放置しておくとヤバい」
と決裁者に思わせる

 前回、プレゼン資料をつくる際は、前半と後半の2部構成がわかりやすいとお話ししました。前半は「問題点の特定」、後半は「解決策の提案」です。

 では資料の前半で、一番大切なことは何でしょうか?

 つまり、「問題点の特定」で、資料のつくり手が特に意識しなければならないことは何でしょう?

 それは、決裁者にその問題点の重要性を認識させることです。

 極端な話、「この問題を放置しておくとヤバい」と思わせることです。

 会社の中では日々、様々な問題が発生します。ただ、時間には限りがあるため、すべての問題に1つひとつ対応するわけにはいきません。つまり、どの問題に対応すべきか優先順位をつけなければならないのです。

 まず、問題には、次の2種類があります。