6月始め、Facebookの「チェックインクーポン」サービスがオープンした。店舗運営者にとっては直接集客につながるサービスとして大きな話題を呼んでいる。今回は、サービス開始から約2ヵ月を迎えたチェックインクーポンの今、そして今後について取り上げる。

店舗運営者にとっては朗報の「無料集客サービス」

 チェックインクーポンとは、Facebookのサービス「Facebookスポット」を使って、ユーザーが割引などの特典を受けられるサービスのことだ。GPS機能を備えた携帯電話で、お店などで「チェックイン」(自分が今いる場所をソーシャルの友達に知らせること)をすると、その事業者が提供しているクーポンが表示され、画面を店頭で提示することで割引などの特典を受けることができる。

 スタート時はローソンの「からあげくん半額クーポン」を始め、有名企業によるクーポン提供で大きな話題になった。あれから2ヵ月近くたった今、クーポンの利用状況はどうなのだろうか。

 現在のチェックインクーポン利用状況に関しては、利用者数などの正確なデータは発表されていない。しかし、話題になったわりには、実際の利用はあまりないように思われる。というのは、Facebookのニュースフィード上で「友達が○○でクーポンを入手しました」という、クーポンが利用されていれば見られるはずの情報が、ほとんど流れてこないのだ。

 先日、ある業界新聞から電話取材があり、「チェックインクーポンがいまひとつ普及していないのは、どんな理由があるのでしょうか」という質問を受けた。その記者の方はかなり調査をしているということだったので、やはりチェックインクーポンの普及が予想よりスローであるというのは事実なのだろう。