中国経済は低迷、米国経済は躍進!生産年齢人口で占う未来

世界GDPで見る世界経済の動き
2017年は3.5%成長に回復

 世界経済の監視・調整役を務める国際機関のIMF(国際通貨基金)は、毎年4月と10月の年2回、世界のGDP統計を公表している。世界経済の動き全体をざっくり捉えるには、やはりIMFが発表するこの統計によることとなる。GDP統計のデータベースには過去の実績と将来予測の両方が含まれている。

中国経済は低迷、米国経済は躍進!生産年齢人口で占う未来©本川 裕 ダイヤモンド社 禁無断転載 拡大画像表示

 図1には、今年4月に公表されたIMFのデータベースに基づき、世界経済の毎年の実質GDP増加率(すなわち世界経済の成長率)および世界GDPを母数とする主要国の増分の割合(成長率の内訳を示していることから寄与度と呼ぶ)を表した。