モレスキンを買ったはいいが、なかなか書き進められないという人が少なからずいる。しかし、最初のページを上手に書き込むことで、その後の使い方は激変するのだ。モレスキンを「人生の相棒」にするための、使い始めのコツを紹介。

モレスキンノートはハードルが高い?

 インターネットで「モレスキン(moleskine)」と検索すれば、モレスキンノート見開き2ページを使って生み出された素晴らしい絵画やデザインの数々がヒットします。ノートは本来、絵になる前のアイデアをメモする際に使われますが、モレスキンノートの場合には、芸術作品がそのまま制作されることがよくあるのです。

 そういう芸術的なノートを見てしまうと、「私はノートをこんなに美しく使えない」と落ち込んでしまい、自由にノートを使えなくなってしまう人がいるようです。

 また、モレスキンノートは一般のノートと比較しても、価格は決して安くありません。「高級なノートなのだから、特別なことを書き留めるぞ!」と意気込んでしまい、そのプレッシャーから「何を書けばいいのかわからない」という悩みを抱えてしまう人も多くいるようです。

 しかし、そういった理由であのクリーム色の紙にアイデアが気持ちよく出てくる経験をし損ねるというのは、まったくもったいないことです。気負いを捨てて、まずは日常生活のことを何でも記録していくことから始めてみて下さい。

 モレスキンノートの白紙に自由に手を動かす習慣ができれば、「モレスキンノートをもっとこう使いたい!」という拘りが自ずと湧き上がってくるはずです。

モレスキンノートをどのように使い始めるか

 真っ白なノートの最初の1文字を書く時というのは、誰でも少し緊張するものです。それが思い通りにいかないと、ノートを使う意欲が落ちてしまうという人もいるでしょう。そこで、ノートの使い始めに儀式的に行う2つのことを提案してみます。

① 全ページにページ番号をふる
② 1日の書き始めに日付を書く

 ページ番号をふって、使用する前にページをあらかじめ汚しておけば、白紙への抵抗が減少することが期待できます。毎日の使い始めも同様で、必ず日付をふるというルールを作っておけば、何を書けばいいだろうかと迷うことなく初めの一筆をおろすことができます。この段階をクリアできると、二言目、三言目は気楽に書くことができるはずです。

 このページ番号と日付は、読み返したり、情報をタグ付けして整理する際にもたいへん役立ちます。中には、アイディアやメモの1つ1つに通し番号をふる人もいるようで、Evernoteと同期させるのにも役立ちます。

 また、ページ番号や日付を入れる際にスタンプを利用するのも手です。ページレイアウトがより綺麗に、そして見やすくなります。文具店では「日付スタンプ」や「ナンバリングマシン」という名前で探してみて下さい。ちなみに、私が使用しているのはCOLOPとシャチハタのものです。