ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された数多の論文から、グローバル・リーダーに必須の知識を授ける論文を厳選。年内限定の特別企画として、10本の論文をPDF版で順次公開していきます。

第1弾は、企業経営の文脈で初めて「グローバル」という概念を提唱したセオドア・レビットの記念碑的論文「地球市場は同質化に向かう」をはじめ、当代きってのグローバル戦略の理論家パンカジュ・ゲマワット教授の「トリプルAのグローバル戦略」、世界最精鋭のBスクールで行われている実証研究「世界で通用する人材の条件」の3論文です。

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多国籍企業から地球企業の時代へ
地球市場は同質化へ向かう
セオドア・レビット(ハーバード・ビジネス・スクール名誉教授)
(1983年9月号掲載)

マーケティング思想家といわれたレビットは、1983年という時期に、テクノロジー(すなわちIT)の力によって、次第に地球はフラット化し同質化していくという予見を打ち出していた。また彼は、これに伴い、単純化と標準化が進み、グローバルに規模の経済が働くようになると喝破した。このレビットの先見は、90年代以降のグローバリゼーション、すなわちグローバルITCネットワーク、新興国の台頭と新しいタイプの国際競争、BOPという市場創造などを裏づけている。この論稿を読むことで、今後のグローバル競争のパースペクティブが得られる。

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「規模の経済」「ローカル適応」「差異の利用」
トリプルAのグローバル戦略
パンカジュ・ゲマワット(ハーバード・ビジネス・スクール教授)
(2007年6月号掲載)

営業活動のみならず、生産活動もグローバル化していくなか、グローバル戦略をいま一度問い直す必要がある。そのポイントは、国境の両側に存在する差異にどのように対応するかである。IBM、P&G、GEヘルスケアなどの先進的なグローバル企業や、オフショアリングの波に乗るインドのソフトウエア企業などは、「適応」「集約」「アービトラージ」という3つの基本戦略を統合したグローバル戦略を構築している。本稿で提案する「トリブルAトライアングル」は正しいグローバル戦略を構築するフレームワークとなるものだ。

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グローバル・マネジャー5000人以上への調査が明かす
世界で通用する人材の条件
マンスール・ジャビダン(サンダーバード国際経営大学院名誉教授)
メアリー・ティーガーデン(サンダーバード国際経営大学院教授)
デイビッド・ボーエン(サンダーバード国際経営大学院教授)
(2011年3月号掲載)

国内では常に高い業績を上げ、やる気や野心を持ったエース社員がグローバル環境となると、まったく成果を出せなくなるケースがある。異なる環境でも活躍できる人材と、失敗に終わる人材の分かれ道はどこにあるのか。世界各国のシニア・エグゼクティブ200人以上、マネジャー5000人以上を対象に調査を行った結果、明らかになったのが「グローバル・マインドセット」の違いである。グローバル・マインドセットは「知的資本」「心理的資本」「社会的資本」で構成され、すべての資本に秀でた人材が、グローバル環境でも成果を上げることができる。グローバル・マインドセットの有無は育った環境に大きく左右されるが、後発的に向上させることは可能である。本稿では、グローバル・マインドセットの詳細とその開発方法について解説していく。

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