「文章が苦手。書いている時間がツラい。メールも企画書もできれば書きたくない…」
「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる…」
「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに…」
「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない…」
「数千字のレポートなどは、文字が埋まらなくて苦痛だ…」
そうした文章を書く人の悩みを全て解決する『10倍速く書ける 超スピード文章術』が、大きな話題だ。本連載では、そのエッセンスをたっぷり紹介する。(初出:2017年9月17日)

「完璧主義」がスピードを落とす

限られた時間の中で、できる限り速く、一気に書き切りたいときに大きなポイントになるのが「いきなり完成形を目指さない」ということです。

最初から完璧な文章を書こうとすると、「この表現はもっと適切なものがありそう……」「この素材はやっぱりこっちに置いたほうがよさそう……」などと、書きながら何度も止まることになります。この「迷い」が、書くスピードをガクンと落とすのです。

もちろん、最終的には完璧な原稿に仕上げるわけですが、最初からそれを目指さない。推敲して整えることを前提に、まずは書ききる。

私は、これを「粗々(あらあら)で書く」と表現しています。大雑把でいいからスピードを優先させるという考え方です。

もちろん、書くべき「素材」が集められていて、どんな順番で何を入れて書くか、という「構成」ができている、ということが大前提ですが、実際に書く段階に入れば、細かなところにとらわれないほうがいい。

(※『超スピード文章術』で定義しているビジネス文章の「素材」とは、「独自の事実」、「エピソード」、「数字」。つまり、読み手に「これを伝えたい」と思う内容そのものを指します)

書いている最中に、調べたい数字が出てきてしまった、正確な名前を調べないといけなくなってしまった。よくあることでしょう。

しかし、そんなときでも、私は一切、筆を止めません。
「●」や「★」などのマークを原稿の中に入れて、あとから調べることにして飛ばします。
とにかく最後まで書き進めることを優先させるのです。

「1時間3000字」の速筆家がやっている「非完璧主義」のすすめ【書籍オンライン編集部セレクション】絶対に止まらない Photo: Adobe Stock

私には、書きながら途中で何度も止まっていたら一気通貫に読める文章にならない、という経験則があります。だから、一気呵成に書き上げることを強く意識しています。