「ブラック企業」という言葉に振り回されると転職に失敗する転職活動中、「この会社はブラックです」というネットの掲示板の書き込みを見て過剰に不安になっていませんか?ネットから得た情報でも不安な点があれば面接で確認することが重要です(写真はイメージです)

「この会社は大丈夫か?」
その心配は理解できるが……

 転職活動をしている人がよく気にすることの一つに「この会社はブラック企業ではないか?」という心配があります。

 実際、従業員を不当に酷使し、十分な対価を支払わない悪徳経営者が世の中にいるのは事実であり、その心配は当然でしょう。こうした会社への入社は避けなければなりません。ただし、過剰に「この会社はブラック企業ではないか?」と猜疑心を募らせてしまうと、転職活動自体が上手くいかなくなる場合があるので注意が必要です。

 前回も述べましたが、人によって「ブラック企業」という表現で指している内容は、労働環境が本当に劣悪な会社もあれば、働きに比べて給与が安いと本人が感じている、ノルマが少々厳しい――等々、実に様々です。

 また、こうした言葉はイメージがあいまいであるため、人によって具体的にどういう会社を避けたいのかが明確になっていなかったりします。

 そうした状況の中で、多くの人が「ブラック企業」かどうかを判断する材料として、大いに参考にするのがネットの書き込みです。匿名の掲示板でネガティブな書き込みを一つ発見しただけで「この会社はやはりブラックではないか……」と疑心暗鬼に陥ってしまう人もいます。