マスコミ報道が世間の常識とズレる構造的理由とその解決法

 加計学園の認可が正式におりた。ところが、マスコミの一部は相変わらず、問題の本質からズレたことや間違ったことを言っている。筆者はあまりに度が過ぎると思ったので、論考を書いた。

 本コラムでは、マスコミに世間の常識からはずれることになる「構造的理由」を書こう。

マスコミ報道が世間とずれる
構造的理由がある

 新聞の報道がいまいちになる原因が4つある。

 まずは、(1)日刊新聞紙法という法律だ。もう1つは(2)再販規制。そして次はこれから新たに生まれる(3)軽減税率だ。この3つで新聞はすべて守られている。

 それにプラスして、これは実際の話だが、新聞社屋のための(4)国有地の売却が絡んでくる。日本の新聞社の多くが、国有地を安く払い下げてもらって、社屋をそこに建設している。ある種の優遇措置を受けてきたと言っていい。

 大手町や築地、竹橋など東京の一等地に新聞社が立ち並んでいるのには、そのような理由があるのだ。