12月から本格的な就職活動が始まりました。
4回目は、企業選びに失敗しないために、親がかけてあげるべき言葉がけを紹介します。志望する会社の良い点だけに目が行ってしまう学生もいるので、悪い点について親子で話せるといいですね。
※本連載は、『内定の常識~就職活動前に知っておきたかった52のこと』の内容を親が実践しやすいように「就活力を上げる言葉がけ」にアレンジし紹介しています。

説明会で聞いた話を鵜呑みにしない

 会社説明会や就職セミナーに参加する目的は何だと思いますか?

 一般的には、企業の情報を集めるため、もしくは社風を体感するためだと言われています。でも、それらに参加すれば、本当に会社の実態が分かるのでしょうか?

 企業が、会社説明会を開くメリット。それは、いい人材を集めるためです。つまり、たいていは良いことしか言わない企業が多くみられます。

 たとえば、このような言葉を耳にするかもしれません。

 「弊社は、入社1年目でも大きな仕事を任せる」

 新入社員に本当に大きな仕事を任せるとは考えられません。もしかすると、企業側の意図としては、「新入社員にとっては大きな仕事」と伝えたかったのかもしれませんね。

就活力が上がる言葉がけ
⑥「なぜ、その企業に入らなかった人がいると思う?」

 まだ働いたことがない学生は、与えられた情報が正しいか判断する経験が少ない傾向にあるため、情報をそのまま鵜呑みにしてしまいます。なかには自分で考えようとする習慣が身についていないため、「疑う姿勢」が足りないこともあります。

 それを親が補ってあげるためには、次の質問が効果的です。

 「なぜ、その企業に入らなかった人がいると思う?」

 企業には良い点、悪い点が存在します。そこを冷静に判断しなければなりません。