「一生懸命、指導しているけど、部下にやる気がないし、成果が上がらない。でも、あのマネジャーは部下に信頼されて、成果まできっちり上げている。なぜだろう」。そんな経験をしたことはないだろうか。そこには、やはり理由がある。部下に信頼され、成果もきちんと上げるマネジャーは、「部下から応援される技術」を持っているのだ。
では、そればどんな技術なのか。そして、どうすれば身に付けることができるのか。
マネジャーとして25年超にわたり国内外のさまざまなチームを率いてきた、元プルデンシャル米国本社シニア・バイス・プレジデントの八木昌実氏のマネジャー論をまとめた話題の新刊『マネジャーとして一番大切なこと』から、一部抜粋して紹介する。

できるマネジャーの共通点とは?

 できるマネジャーかどうかは、仕事以外の時間に何をしていたかで決まる。私はよくそう思います。

 仕事というのは、ダラダラやろうと思ったら、いくらでもダラダラできます。しかし本当にやらないといけない仕事というのは、そんなにはないのです。それだけを、まずはきちっと片付ける。

 そして、それ以外の時間に何をしているか、が大事になってきます。考える時間を持ったり、余裕のある時間を持つ。このときに、会社とは違う人に会ったり、人の話を聞いたり、人脈を作りに行ったり、時にはちょっと遊びに行ってみたりする。

 狭い井戸の中で生きていたら、やはりいい仕事はできません。情報も入ってきませんし、ミーティングで話すこともなくなる。