大富豪の祖父が残したのは、「お金」ではなく「9つの手紙」だった

100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』の著者:本田健が書きおろす、本格的ビジネス小説『大富豪からの手紙』は、大富豪の祖父が残した「9つの手紙」に導かれ、大学生の主人公が「人生の秘密」を追い求めて旅に出る「学びと感動のストーリー」です。著者自身が、「自分のエッセンスをすべて盛り込んで書いた!」「自分の代表作を1冊だけ挙げるとしたら、間違いなくこの本!」と自信を持って贈る、「メンター小説」の大作です。『大富豪からの手紙』に込めた著者の思いを、「全4回」でお届けします。

執筆に3年をかけた「メンター小説」の大作

──『大富豪からの手紙』は、メンターからの教えが、「小説形式」で描かれています。大学2年生の主人公、佐藤敬(サトウ・ケイ)のもとに、大富豪だった祖父から「9つの手紙」が届いて、物語がはじまります。実用書の体裁にはせず、「小説形式」にしようと思った理由を教えていただけますか?

「16年前に作家デビューして以来、おもに『お金と幸せ』をテーマに執筆、講演活動をしてきましたが、『自分が本当に伝えたいコアなメッセージは何だろう?』『自分がもうすぐ死ぬとしたら、この世界にどんな『贈り物』を残せるだろう?』と考えを巡らせたとき、僕が学んだエッセンスをいろいろな形で編み込んだ『小説』を残したいと思ったんです。

 もともと僕は、『アルケミスト―夢を旅した少年』(パウロ・コエーリョ著/KADOKAWA)や、『聖なる予言』(ジェームズ レッドフィールド著/KADOKAWA)といった物語形式の自己啓発書が好きで、いつか自分も彼らのように、『旅』をベースにした『代表作』を書いてみたいと思っていました。
 でも、僕の作家としての技量が高まった段階で執筆しようと思い…、執筆に3年もかかってしまったのですが……(笑)」