100万部を突破した<『ユダヤ人大富豪の教え』の著者、本田健さんと、アメリカで「イチローの次に有名な日本人」とも呼ばれた吉田潤喜さん(ヨシダソース創業者/ヨシダグループ会長兼CEO)の対談が実現。
 本田健さんの最新刊『大富豪からの手紙』の中で書かれている「人生で大切な9つのテーマ」((1)偶然、(2)決断、(3)直感、(4)行動、(5)お金、(6)仕事、(7)失敗、(8)人間関係、(9)運命)について、お二人に語り合っていただきました。対談の模様を3回に渡ってお届けします。
対談の2回目は、「行動」「お金」「仕事」について、です。(Photo by 森藤ヒサシ)

なぜ、お金持ちは「行動した時点で60%成功」と考えるのか?

行動した時点で60%は成功している

本田 『大富豪からの手紙』では、大学生の主人公のもとに、大富豪の祖父が残した「9つの手紙」が届きます。1番目に開く手紙が【偶然】、2番目が【決断】、3番目が【直感】で、4番目に開く手紙が、【行動】です。
 私は、「決断」と「行動」はセットになっていると考えています。なぜなら、決断をしても、行動しなければ、未来は近づいてこないからです。

吉田 多くの人にとっていちばんの難関は、「最初の一歩」を踏み出せるかどうか、ですよね。僕の場合は、単純というかアホというか、「これだ!」と思ったら後先考えずに行動できる(笑)。

本田 吉田さんがソースづくりをはじめたきっかけは、前回うかがいましたが、ビジネスの「ビ」の字も知らない状況で、よく事業にしようと思いましたね(笑)。

吉田 成功の種は、「やってみようか」という「一歩目」にあると思うんです。「きちんと考えてから行動しろ」とか、「勝算があるかわからないのに、行動するのはムダだ」という意見があるのもわかるけれど、僕はね、「行動した時点で60%は成功している」と考えている。だから、「ぐずぐず言わんと、やればええ」と思いますね(笑)。

本田 たしかに、偶然と直感を追いかけて行動したら、それだけで物事はうまくいくのかもしれません。

吉田 そのとおりです。「成功するか、しないか」なんて、あれこれ計算する前に行動したほうがいい。「やる」と決めたら、すぐに行動する。そして最初の一歩を踏み出したら、あとは「絶対に成功させてやる!」というパッションを持って、死にもの狂いでやり続ける。そうすれば、どんなことでも、案外なんとかなるものです。